『スタンフォードの自分を変える教室』 【レビュー】第8章 感染した

スタンフォードの自分を変える教室 』 ケリー・マクゴニガル (著), 神崎 朗子 (翻訳)を読みました。

本書の原文のタイトルは『The Willpower Instinct』です。

訳すと、意志の力の本能になります。

意志の力は、目標達成にはかかせないものです。

意志の力と対極にあるのが、衝動的な本能です。

いかに衝動的な本能をコントロールしながら、意志の力を最大限に発揮するのかを知りたくて本書を手に取りました。

本書は10章からなる、トレーニングプログラムの形となっています。

1章から順に読み解いていくことで、意志の力をてなづける方法を見につけていきたいと思います。

8章「感染した!」についてまとめます。

ミラーニューロンの働き

人間は他人と関わって生きていくようにできている生物です。

人間の脳にはミラーニューロンという特殊な細胞があり、他人のさまざまな行動を理解することができます。

その働きにより、人は他人の行動を無意識にまねをしてしまいます。

またミラーニューロンは他人の感情までにも反応し、誰かの笑い、機嫌などは周りに感染します。

目標は感染する

私達は他人の行動を予測し、人付き合いでの失敗を避けようとします。

それは自分自身や周りの人を社会的な驚異から守るためです。

しかし、この無意識に相手の心を読むことによって、自己コントロールに副作用が生じます。

つまり、いつのまにか自分も相手と同じ目標を抱いてしまうのです。

心理学者はこれを「目標感染」と読んでいます。

誰かの目標に感染したせいで自分の行動が変わってしまうのです。

目標感染には2つのタイプがあります。

自己をコントロールするタイプと自分を甘やかそうとするタイプです。

やっかいなのは、わたしたちは自分を甘やかす誘惑の感染にとりわけ弱いということです。

目先の楽しみに飛びつこうとする友人の欲求は、たやすくあなたの欲求に火をつけてしまいます。

意志力の「免疫システム」を強化する

他人が目先の誘惑に負けてしまうのを見るときに、それに感染されないように防御する方法があります。

それは、1日のはじめに数分間、自分の目標について考えることと、どんな誘惑にかられたら目標をおろそかにするのかを予測しておくことなのです。

まとめ

ぼくたちは知らず知らずのうちに、周囲の人の行動や感情に影響されているということがわかりました。

他人のふるまいで、自己コントロールが崩れてしまうというのは非常にもったいないことです。

それを防ぐための方法は、毎日自分の目標について考え、あらかじめ誘惑について考えておくということです。

これはまさに原田メソッドで教えている、「毎日日誌を書く」、「予測と準備」 の裏付けとなる考えです。