『走り方で脳が変わる』【レビュー】走ることがなぜ脳にいいのかあらためてわかる本

茂木健一郎 (著)『走り方で脳が変わる! 』 を読みました。

昨年12月から毎朝続けていた朝ランから1ヶ月ほど遠ざかっていました。

理由は、設定した目標のルーティン行動を完了させることを最優先にしていたら、完了時間がどんどん後ろにずれ込み、寝るのが遅くなって、朝起きるのが8時30分を過ぎるようになってしまったからです。

ぼくの場合、遅くとも8時30分までに起きないと、朝ランができないという事情があります。

たまたま先日8時30分より早く起きれたため、朝散歩をしたら、たった10分程度でしたが、ブログに書くネタなど、様々なアイデアが出てきました。

やはり朝ランをした方がいいと気づき、再開することにしました。

そんな中、図書館を観覧していたら、ちょうど興味をもっていた内容の本が目に飛び込んできたので、さっそく読んでみました。

本書を読んで学んだ、「朝ラン」と「旅ラン」の効果についてまとめてみます。

『走り方で脳が変わる』朝ランの効果はデフォルトモードネットワークにある

脳はなにかの課題に対して取り組むとき、ある特定の領域だけが活動します。

脳は複数の領域がネットワークを結んで活動することはないと考えられてきました。

デフォルトモードネットワークとは、脳が特定の課題を処理していないときに、複数の脳の領域がネットワーク化して動きが活発化するという不思議なネットワークです。

このネットワークは、脳のメンテナンスや情報の整理を担っていると考えられています。

デフォルトモードネットワークは、何もしていなくてぼーっとしているときや、睡眠中にも働いていることがわかっています。

茂木氏は、ランニング中にもこのデフォルトモードネットワークが働いていると分析しています。

そのために、茂木氏は朝ランのときには、あえて何も考えないようにし、頭を使わないように毎日同じコースを走るようにしているそうです。

茂木氏は、過労のために本格的に体調が悪化した2010年末、48歳のときに、朝ランの習慣を開始しました。

それから5年たった2015年、茂木氏は53歳という年齢にもかかわらず、新しいことに挑戦したいという気持ちが途切れないのは、ランニングのおかげだと強調しています。

茂木氏の研究や執筆のアイデアは、走っているときに生まれるそうです。

また走っているときにTo Doリストが更新されて、ふとやるべきことが思い出されると表現しています。

茂木氏は、走ることで創作活動を可能にしている著名人として、村上春樹氏と数学者のアラン・チューリング氏を紹介しています。

村上春樹氏は毎日1時間のランニングを10年以上も続けている筋金入りのランナーです。

そして、このランニングの習慣が小説家という職業を支えていると、その著書『職業としての小説家』の中で強調しています。
職業としての小説家 村上春樹 (著)【レビュー】気持ちよくなるために書く – むくどりのブログ

茂木氏は、ランニングコースの中に神社を入れることを薦めています。

神社は自然が多く残っていて、静けさがあるからです。

そこを訪れると心が整理されると茂木氏は述べています。

ぼくも奇しくも、1ヶ月前まで続けていた朝ランでは、途中で神社にお参りするようにしていました。
神社ルーチン開始しました – むくどりのブログ

自分の中では神社ルーティンと読んでいましたが、この習慣は引き続き継続していこうと思いました。

旅ランのすすめ

茂木氏は旅先で1時間あれば、自らの足でその土地を感じるために、ランニングシューズを履いて外に出ます。

これを旅ランと名付けています。

朝ランでは、毎日同じコースを走って、クリエイティブな発想を得ますが、旅ランはその目的はありません。

その土地を感じるというインプットに徹するのです。

ぼくも、以前フィリピンのマニラを訪れたとき、朝ランをしました。
マニラ ベイウォーク Manila baywalk エルミタ地区 朝のジョギングをしてみた – むくどりのブログ

そのときに見た風景や、人々の様子はとても心に強く焼き付いています。

日中や夜には見られない、庶民の日常の様子をつぶさに感じることができました。

ランニングシューズ、ウインドブレーカー、短パンの3点セットが旅ランセットです。

茂木氏は国内、海外を問わず、この簡単なセットを持ち歩いて、訪問する先々で旅ランをしています。

ぼくには、旅ランの習慣はありませんでしたが、これはぜひ取り入れたいと思いました。

まとめ

本書を読んで、朝ランをやらないのはもったいないという気持ちを強く持ちました。

さっそく明朝から再開します。

朝ランをするためには、

  • 朝早く起きる
  • そのために、夜早く寝る
  • そのために、目標のために設定したルーティン行動を予定通りの時間で終える

ということが必要になります。

これを、するためにはタスク管理がどうしても必要になります。

タスク管理とは、やるべきタスクに見積時間を設定して、1日の中で完了させられるように、管理するということです。

それには、タスクシュート式管理方法が今のところやりやすいと感じています。

これはまた別記事にまとめるつもりです。