ハーバード医学教授が教える 健康の正解 【運動編 レビュー】体力と気分を改善する奇跡のクスリ

サンジブ・チョプラ (著), デビッド・フィッシャー (著), 『ハーバード医学教授が教える 健康の正解』を読みました。

著者は医学的に信頼性のある研究に基づいた結果のみから得られる、健康になるための「ビッグ5」を提唱しています。

その1つが運動です。

研究によって、運動が持つ驚異的な効果がどんどん明らかになってきています。

いつでもどこでも誰でもが実施可能である運動が、様々な疾患に対して薬物と同等の効果を持っているのです。

最近では体だけでなく心の健康を促し、うつ病や認知機能の向上に効果があることがわかってきています。

週150分の早歩きで4年半寿命を伸ばせる

アメリカ国立がん研究所栄養疫学部門の研究チームは、65万人以上から収集されたデータを分析しました。

この研究は、1日10分早歩きする人は運動習慣のない人に比べて寿命が1.8年長かったこと、週150分の早歩きで4年半寿命を伸ばせることを示しました。

ウォーキングというのは簡単な運動ですが、効果は絶大とされています。

2013年にアメリカ心臓協会の機関紙に掲載された論文では、ウォーキングとランニングの効果は、同じ距離で比較したとき、ウォーキングの方が同等もしくはそれ以上と結論づけています。

薬物と同等にうつに有効

1999年のデューク大学医療センターの研究では、重度のうつ病の高齢者に対して、薬物、運動、薬物と運動の混合、の3つの療法を行った結果をまとめました。

薬物では65.5%、運動では60%、混合では68.8%が回復しました。

つまり、うつ病に対する運動の効果は、薬物と同等であることがわかりました。

人によっては運動の方が効果が高い場合もあるそうです。

筋肉を鍛えれば骨が強くなる

アメリカ疾病管理センターの2007年の研究は、負荷をかけた反復運動、すなわち筋トレで、関節炎の症状が緩和され、痛みが43%減少したと報告しました。

これによって、筋力トレーニングに、薬物治療と同等以上の骨粗鬆症予防効果があることが証明されました。

まとめ

運動はあまりにも身近すぎて、その大切さを忘れがちです。

いつでもできると思えるくらい身近すぎるからこそ、常に意識をしないと日常的に運動を続けることは困難です。

著者は、好きな運動を行うか、ふだんの生活の中に運動を取り入れる工夫をすることを薦めています。

運動の最低基準は1日20分の早歩きです。

運動は毎日、あるいは毎週くり返して行うことが大切なので、その人にあった続けやすいものを選ぶことが大切です。