前作のWebマーケティングを読んで、次作が気になってしまい、すぐ翌日の今日、約2時間で読みました。
本作は前作より100ページ多いですが、前作と同じように物語による会話調のため、スラスラ読めました。
前作で触れられたコンテンツマーケティングについて、さらに深く掘り下げられています。
ストーリー仕立てになっていることで、わかりやすくコンテンツマーケティングを理解することができました。
僕は個人のブログを運営しています。
個人のブランディングを作るための「オウンドメディア」とも言えるでしょう。
個人で運営するブログを、どうやって人気あるブログにするかというテーマを持って読みました。
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
共感をもらう文章とは
共感とは、「相手の感情を自分事として感じる事だ」とボーンは強調しました。
読者に共感してもらうためには、まずこちらの感情を伝えなければなりません。
そしてそのための2つのポイントを紹介しています。
- どこが感情表現なのかが、わかりやすいような演出を行う
- その感情は誰の感情なのかが伝わるよう、「感情の発信者」を明らかにする
ボーンは感情を表すためにカギ括弧を用いた演出を行いました。
演出には、カギ括弧に加えて、感嘆符や記号、場合によっては顔文字も使うべきと解説しています。
「感情の発信者」を明らかにすると同時に、発信者の情報をより多く提供する事で、その発信者の感情がより具体的に伝わりやすくなります。
僕のブログで言えば、自分のプロフィールをできるだけ詳しく書くということが当てはまります。
システム1とシステム2
ボーンはダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を紹介しました。
それによると、人間はシステム1と呼ばれる、直感的(無意識的)な判断で、まず情報を判断し、その後でシステム2と呼ばれる、論理的(意識的)思考によって、情報を処理します。
Webの文章は紙の書籍とは違って、瞬時に読むか読まないかを、読者のシステム1で判断されてしまいます。
まずはシステム1で読まないと判断されない配慮が必要になります。
システム1−リズムを作る改行と行間
PCやスマホで文章を読むとき、改行ごとに行間がある方が明らかに読みやすくなります。
ボーンの秘書であり、ライターでもあるヴェロニカは、句点(。)や「!」「?」などで改行することをすすめています。
頻繁に改行することで文章が縦に長くなってしまうことについては、心配いらないとヴェロニカは言います。
Webには縦に長い文章がたくさんあり、スマホの文章を読む人は縦スクロールに慣れているからです。
システム2−結論から書く
Webでは、その記事に自分が欲しい情報があるかどうかがわからないと、すぐに読者は離脱します。
特に検索でやってきた読者は素早く読むか読まないかの判断を行います。
だから最初に結論を書くことが重要なのです。
結論を先に伝えることで読者は理由を知りたくなります。
その気持ちになったところを見越したかのように、理由を後で述べていくのです。
拡散されるためには
ソーシャルメディアで拡散されるためには、「見やすさ」と「わかりやすさ」が必要です。
そのために重要なのが、「タイトル」と「アイキャッチ」です。
ヴェロニカはタイトルの3つの要素と10のパターンを示しています。
僕のブログでは、タイトルは内容の要約くらいにしか考えていませんでした。
読者にどうなって欲しいかと意識しながらタイトルをつけるべきと気づきました。
まとめ
本作は、前作を凌ぐ情報量の多さです。
Webライティングについての様々な視点からのポイントが網羅されています。
一読はしたものの、全てを自分のものにするにはかなり時間を要すると感じました。
常に手元に置いて、ブログを書くために参照していきたいです。