好きなことだけで生きていく。 堀江貴文 著 【ブックレビュー】

堀江貴文氏の新刊『好きなことだけで生きていく。』を読みました。

堀江氏はよく、好きなことをしようと、ことあるごとに発信し続けています。

そしてリスクヘッジをする「小利口」な生き方をやめようと発言しています。

また、そのことを何度も言い続けているのに、1%くらいの人しか変わろうとしない現状を憂えています。

僕は堀江氏の言葉に背中を押されて、会社を辞めた一人です。

定期的な収入や、社会的地位を捨てて飛び降りる決断をしたことについては、自分を褒めたいと思っています。

しかし、今好きなことをして生きているのかと問われれば、胸を張って答えられる自信はありません。

会社を辞めてフリーになった今でも、定期的な収入を得ないと生活ができないという思い込みにとらわれてしまっている自分がいます。

実際に預金残高がどんどん減っていくことは正直不安です。

だから好きなことに取り組む以前に、儲かる仕事をやろうとしてしまいます。

せっかくフリーになったのに儲かる仕事を優先しようという気持ちでは、給与があるから会社に勤め続けているというサラリーマンと何ら変わりがありません。

多くの人と同じように、僕も、好きなことをするだけで実際に食っていけるのかという疑問が残っています。

だから本書を手に取りました。

今回この本から知りたいと思ったことは以下の2点です。

  • 好きなことだけやってホントに生活していけるの?
  • そもそも好きなことっどうやって見つけるの?

『好きなことだけで生きていく。』好きなことだけをしてホントに生活していけるのか

そもそも働かないことは悪いことなのか

堀江さんは、働かないことは悪いことというのは日本の古い固定観念であると述べています。

本気で働きたい人たちだけがバリバリと働いて多くの収入を得て、働きたくない人にはベーシックインカムのようにそれを効率よく分配する仕組を作ればいいと堀江さんは主張しています。

単純労働はロボットやAIがやるようになる時代は僕たちが思うよりもっと速いスピードできます。

働かなくてよい世の中が来る前に、僕たちは好きなことを見つけていくことが大切です。

堀江さんは好きなことに収支を求めない方がいいと述べています。

ブロガーやユーチューバーのように、5〜10年前には仕事になるなんて誰も思わなかったことが仕事になっています。

そう考えれば、これからどんなことが仕事になるかどうかなんて誰にも予想できません。

お金よりも信頼

お金から自由になりたいと言いながら、不労所得を得ようとして結局はお金を利用しようとする自己矛盾に気付いていない人が多いと堀江さんは指摘しています。

確かにその通りです。僕もその矛盾に陥っていました。

堀江さんは、信頼を積み重ねることがビジネスを進める上で大切だと強調しています。

現在プライベートなものもシェアできる時代になっています。

多くの人から信頼を得ることで、お金がなくても生活することが可能な世の中になっているのです。

そもそも好きなことはどうやって見つけるの

天職の見つけ方

堀江さんは天職がみつからない若者に対してはこう答えています。

「手当たり次第に興味のあることをやっていく。小さなことでいいから結果を出して、充実感、達成感を味わう。」

こうして積み上げた「自信」が「天職」につながっていくのです。

好きなことをやっていくという言葉には、努力や頑張ることを否定するようなニュアンスを感じますが、成功体験と自信を積み上げていく過程には努力が存在することを知っておかなければなりません。

しかし自分が好きなことであれば、努力は努力に思えず、本人にとってはむしろ楽しいことなのでしょう。

好きなことを仕事にするには

堀江さんは「作業にハマる」ことが必須だと答えています。

ハマるというのは忘我の境地で、何もかも忘れて取り組む状態です。

その境地を経た後でそれを好きになるのが正しい順番と解説しています。

そして好きになったあとは、その思いを発信することが大切です。

発信には熱さが伝わることが重要と堀江さんは強調しています。

そして人とは違うことをすることで多くの人に評価され、ファンがつきます。

『好きなことだけで生きていく。』まとめ

本書の中に堀江流マインドセットが紹介されています。

それは「今ココ」に集中することです。

そうすることで、むだな考えが取り払われて、うまくいくと思い込めるのです。

In a lecture at Kinki University, Mr. Horie said to the students, “Don’t get caught up in the past, don’t be afraid of the future, and live in the present.

今ココに集中するという言葉は本書に一貫しているマインドです。

このようなおせっかいを言う本は最後にしたい、と堀江さんはまえがきで述べています。

僕は普段堀江さんの言葉をしょっちゅう見聞きしている身ではありますか、改めて多くの気付きを得ることができました。

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