『日月の未来記』北川達也著を読みました。
著者の前著である『祈り方が9割』と『ブッダの獅子吼』を過去に読みました。
『祈り方が9割』 【レビュー】願いが叶う神社の参り方がわかる本 – むくどりのブログ 69bird.jp ブッダの獅子吼 北川達也(著)【レビュー】原始仏典がわかりやすく学べる本 – むくどりのブログ 69bird.jp前者は神道について、後者は仏教について、根本の思想が、わかりやすく、ロジカルに書かれています。
わかりやすく、ロジカルである理由は、著者が現役のIT会社経営者であることが大きく影響していると感じました。
それでいて、神職の最高位である明階という資格を持ち、原始仏典についても専門的に研究しているという経歴が、その内容に深みを持たせています。
本書は、著者の解説よりも日月神示の原文を多く記載しているため、最初に読んで難しいと感じましたが、何度も読み返していると次第に理解できるようになりました。
日月神示とは
日月神示とは、1944年から1961年にかけて、岡本天明という画家の自動書記によって書かれた書です。
書かれている内容は神示(ふで)と表現され、神示は八通りに読めると書かれています。
ですから、今回レビューする書籍についても、あくまでもその一端であると、著者も述べています。
絶対的な解釈がないのが、日月神示なのです。
2020年からしち難かしい世
仏も、キリストも何もかも、ハッキリ助けて、七六かしい、ご苦労のない代が、来るから、御魂を、不断に、磨いて、一筋の真を通してくれよ。
子の年、真中にして、前後、十年が正念場
1944年に書かれた文から76年後の子の年は2020年、その前後10年が正念場と書かれています。
既に、立て替え、立て直し、世界の大洗濯がはじまっていると、著者は解釈しています。
日月神示にコロナ禍が書かれていた
この世、始まって、無いことが、出てくるのぢゃ。世界の片端、浜辺からぞ
この一文は、2020年2月3日に横浜港へ帰港したダイヤモンド・プリンセス号の乗客が新型コロナウィルスに感染した状況を示しています。
始めは、戦いで、戦で、世の立て替え、するつもりで、あったが、あまりに、曇り、ひどいから、戦ばかりでは、すみずみまでは,掃除、できんから、世界の、家々の、すみまで、掃除するのぢゃから、その掃除、なかなかぢゃから、戦ばかりでないぞ。
コロナ禍の対戦とは、人の殺し合いの戦争ではありません。精神的な戦いということが示されています。
流行病は邪霊集団の仕業
コロナ禍は大手メディアによって作られた群集心理が大きな原因であると伝えています。
病を、殺してしもうて、病を、無くしようとて、病は無くならんぞ。病を、浄化しなければ、ならん。
コロナは無くならない、浄化とは自然集団免疫をつけるということです。
2020年から始まったしち難しい年は、2020年を1年目として、2022年まで苦しみ、2024年までもがき、2026年で、やっと気づく人もいると、表現されています。
新しき御代の始めは、辰の年、2024年
52歳、次の世の、始め、56歳7ヶ月、ミロクの世
1971年10月から数えて52歳は2023年10月~2024年9月となります。
そこが新しき御代の始めです。
56歳7ヶ月は56歳の最終月に7ヶ月を足して、2029年4月。
ここからがミロクの世です。
>何もかも、嬉し嬉しと、なる仕組。人民に、禍い、無いのぢゃ、不足ないのぢゃ。いつも、楽し楽しの歌で、暮らせる仕組しぢゃぞ。
ミロクの世は、物質的、精神的に満たされた、幸福度の高い世の中であることがわかります。
>地上天国は、一国であり、一家であるが、それぞれの、また、おのずから、異なる小天国ができ、民族の、独立性もあるぞ
ミロクの世では、グローバリズムは衰え、ローカルな地域社会が主体となることがわかります。
日月神示の世界観
>死んでも自分は、生きているのであるぞ。大我に、帰したり、理法に、とけ行ったりして、自分と、いうもの、無くなるのではないぞ。死ぬときには、死ぬのが、弥栄ぞ。
死んでも意識は残るということを示しています。
それどころか、あの世へ行くと、いよいよ栄えるということを示しています。
人は神の器。神は人の命。
神は、わたしたちを上から命令する存在ではなく、人と共存する存在であることがわかります。
私は、心の本質が神であり、神は人という物質でそれを実現しようとしていると解釈しました。
まとめ
日月神示は、オカルト的な要素が強い面がありますが、本書ではそのような解釈は一切なく、私たちの心の持ち方にフォーカスして、どのように行動すればよいかが具体的に書かれています。
日頃の生活の指針にもなり得る本です。
最初に読んだときは、コロナ禍について書かれている部分以外は解釈が難しく感じました。
しかし、何度か繰り返して読んでいるうちに、少しずつわかってくる感覚が出てきました。
頭でわかるのではなく、それが肚でわかるという感覚なのでしょう。
何度も読んで、じわじわと肚に落としていくというのが本書の読み方なのだと思います。
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