
2020年7月11日、超入門 グッドバイブス勉強会⑥「弱い自分、傷つきやすい自分への対処法」に参加しました。
自分で自分を傷つるメリットと、そのメカニズムを、倉園佳三さんの実体験と佐々木正悟さんの心理学的アプローチから学ぶことができました。
倉園佳三さんは、以前は、弱くて傷つきやすく、ひとつのことを長らく悩むクセがあったそうです。
現在、グッドバイブスを語る姿からは、そんな雰囲気はみじんも感じないので、どのようにそれを克服したのかと、興味を覚えました。
相手の言動は自分を一切傷つけない
倉園佳三さんは音楽の世界から一転、33歳という遅咲きながら、編集者としての会社員生活をスタートしました。
初めのうちは、自分なりにていねいに行った仕事にもかかわらず、編集長からダメ出しを受け続けたそうです。
この危機的状況から脱するために取り組んだ方法が、以下の3つです。
- 自分でストーリをを作るのをやめる
- 自分で自分を傷つけるメリットに気づく
- 身体のダメージを癒やす
ストーリーをつくるのをやめてみたら
倉園佳三さんは、編集長の表情(絵)と語気(音)は、自分を傷つけてはいないことに気づきました。
何が自分を傷つけているのか。
それは、ダメ出しされるときに、自分の中で作り出すストーリーでした。
倉園佳三さんは、編集長のダメ出しを「ただ聴く」ことに徹したそうです。
そうすると、以下の2つのことがわかるようになりました。
- 編集長は、いい雑誌をつくりたいというこだわりが強いだけなのだ。
- 自分ひとりだけをいじめているのではない。
この方法で、ダメ出しに対して、4割ほどうまく対処できるようになったそうです。
なぜ自分の弱みを刺激するストーリーをつくってしまうのか
倉園佳三さんは、なぜわざわざ自分が傷つくようなストーリーをつくり出してしまうのだろうという疑問を持ちました。
それはメリットがあるからということに気づきました。
編集長からのダメ出しで落ち込んだ姿を他の社員に見せることで同情を集め、当時の飲み会では主役となっていたそうです。
傷ついたり、落ち込んだりすることによって、周囲には理不尽な扱いを受けているとアピールし、自分自身に対しては改善する気力がわかないという言い訳を与えます。
セルフ・ハンディキャッピングのわな
このメリットを佐々木正悟さんは、「セルフ・ハンディキャッピング」という社会心理学の用語を用いて解説しました。
自分で自分にハンディキャップを与えることが、「自分を傷つける」ということなのです。
セルフ・ハンディキャッピングを行うことのメリットは以下の2つです。
- 失敗したときに言い訳の余地を残しておく
- 成功したときには自分の評価をより高めることができる
セルフ・ハンディキャッピングを行うことによって成功する確率が下がるにもかかわらず、それを行ってしまうというのが興味深いです。
実は身体が傷ついている
倉園佳三さんは、傷つくメリットに気づくと同時にそれを手放し、ダメ出しに対して7割程度うまく対処できるようになったそうです。
7割も軽くなれば、悩みはほとんどなくなったと言えるかもしれません。
残りの3割は会社に損失を与える失敗などの、とても厳しいケースです。
こういうときの悩みは、身体的恐怖にもとづいています。
それは、失敗することによって仕事を失うかもしれないと考えることで、路頭に迷い、生きていけなくなるのではないかという、生死に関わる恐れです。
身体(からだ)とマインドが別々にあるという意識を持たないと、この悩みは解決できないと倉園佳三さんは強調しました。
身体は傷ついたり、老いたりしますが、マインドは傷つかないし、減りもしません。
マインドが傷ついたと感じるとき、実は身体の異変があると倉園佳三さんは解説しました。
そういうときはマインドを癒やすのではなく、まずは身体を癒やすのです。
悩みについて一切考えずに、ひとりになって重いところに手当します。
10分くらいやると楽になり、心も軽くなると、倉園佳三さんは述べました。
じっくり休んだり、風呂に入ったり、することも大事です。
まとめ
「傷つく」ということについて、たくさんの方向から考えることができました。
まずは「ストーリーをつくること」をやめる、というだけでも、いままで抱いてきた悩みに対して、絶大な効果があると思いました。
そのような考えはもったことがなかったので、さっそく実践してみます。
このZoomでのグッドバイブス勉強会は、すぐに実践できるわかりやすい方法を知ることができるだけでなく、心理学的な裏づけも学ぶことができて理解が深まります。
私にとってはとても貴重な勉強会です。
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