『夢を絶対に実現させる方法! 』 原田隆史(著) を読みました。
原田メソッドでは態度を重視します。
本書で原田先生は、「態度」のよい人だけが成功すると断言しています。
原田メソッドの長期目的目標設定用紙には、最上部に家庭と職場での清掃・奉仕活動を入力する欄があります。
本書を読んで、清掃・奉仕活動がなぜ成功に導くのかを学ぶことができました。
『夢を絶対に実現させる方法!』心づくりとは
原田先生は教師生活13年で、陸上のノウハウも得て実績も出していましたが、松虫中学校に赴任して壁にぶち当たったそうです。
今でこそ陸上の名門になった松虫中学校ですが、原田先生の赴任当時は学校が荒れており、誇りを持てない生徒にはノウハウ論は通用しませんでした。
そこで活路を求めて、古今東西の成功者を研究し、成功した経営者からも助言をもらう中で、1つの真理を得ました。
「成功者は、先に成功を鮮やかにイメージする。努力はその後」
これが、原田先生の心づくり指導の出発点です。
目に見えない心を指導するために、心を文字で表現させることを始めました。
それが長期目的目標設定用紙の始まりです。
原田メソッドとはツールに文字に書いて実行することで心づくりができるメソッドだといえるでしょう。
態度のよい人だけが目標を達成する
松虫中学校陸上部には全国から大勢の人が練習を見学に来ました。
見学に来た人達は、生徒たちの姿を見て皆感動しました。
生徒達の態度に感動したのです。
イチローや大谷翔平が人の心を打つのは、彼らの取り組む姿勢が真剣で、その態度が立派で、それでなおかつ強いからです。
態度のいい人は素直で、心のコップが上を向いているので、教わったことがすぐに身につきます。
態度のよい人の周りには共感した協力者が集まります。
人が人に感動するのは態度に対してであり、能力だけではないのです。
原田先生は成功のために自分ができる上限は97%で、残りの3%は周りからの力が絶対に必要だと述べています。
応援される人にならないと成功のための残り3%の力が得られないのです。
態度をよくする方法とは
清掃活動
態度をよくして、成功へ近づくための方法として、原田先生はは、清掃活動・奉仕活動をあげます。
清掃活動の目的は心をきれいにすることです。
身の回りをきれいにすることで、心の中のすさみが取れていき、前向きな気持ちになることができます。
身の回りをきれいにするとなぜ成功に近づくのか、それはブロークンウィンドウ理論で説明ができます。
凶悪犯罪の多発の対策に手をこまねいていた1980年代のニューヨークでは、ジュリアーニ市長が、地下鉄の落書きを清掃し、割れた窓ガラスを直すことで、凶悪犯罪を激減させることに成功しました。
軽犯罪を取り締まることで、結果的に凶悪犯罪が減るというのがブロークンウィンドウ理論です。
奉仕活動
奉仕活動によって、心は強くなります。
心を強くするのは、困難なことを成し遂げることではありません。
自分ができることを毎日かかさず続けることで心が強くなるのです。
原田先生はエベレスト登頂に成功した登山家に、登頂成功によって心が強くなったかどうかを訪ねたところ、強くはなっていないとの答えだったそうです。
その登山家は、日々の鍛錬が心を強くしたと語ったそうです。
奉仕活動を毎日続けることで心が強くなり、また社会に貢献する感覚を持つことで、人間は社会の一員であることをより強く実感することができるのです。
まとめ
大谷翔平選手が花巻東高校時代から原田メソッドを活用していたことが知られています。
大谷翔平選手に活躍に、多くの日本人が驚喜しているのは、ベーブ・ルース以来という並外れたパフォーマンスもさることながら、その態度にあるのではないでしょうか。
大谷選手は、謙虚な態度で、明るく振る舞ってチームに溶け込み、周囲から応援される選手になろうと努めていることが感じられます。
大谷選手の今回の成功の裏には、心を強くする日々の行動があったに違いありません。
本書を読んで、原田メソッドで学んだ清掃・奉仕活動を再度見直すことができました。
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