仮想通貨革命で働き方が変わる――「働き方改革」よりも大切なこと 野口悠紀雄(著)

野口悠紀雄氏は仮想通貨、特にブロックチェーン技術が社会にもたらす影響の大きさを、『仮想通貨革命』でいち早く日本に紹介しました。

仮想通貨、そしてその根幹技術であるブロックチェーンは、インターネットが起こしたのと同様の革命をもたらすと、野口氏は強調しています。

本書で野口氏は、この革命によって、働き方はどのようになるか、多数の事例をあげながら、詳細に解説しています。

本書で学んだ2点をまとめます。

マイクロペイメントがもたらすもの

仮想通貨を利用することで、送金手数料を下げることが可能になります。

今までは手数料の関係でできなかった、インターネット上での少額取引が可能になります。

そうなれば、様々な情報を有料で取引できるようになります。

インターネット上の情報は、広告を貼って間接的に収益を上げる方法が主流です。

しかし、スマホなどに広告ブロック機能の装備が進んでおり、広告での収益はあげにくくなっていきます。

現在、コンテンツの有料配信が非常に盛んになってきています。

現存するコンテンツ販売は、購読制による月額課金方式が主流です。

現在コンテンツ販売を行うためには、コンテンツ配信を行なっているサービス会社にコンテンツを登録して、手数料を支払う必要があります。

しかし、マイクロペイメントが実現すれば、「pay per use」という、コンテンツごとの切り売り販売が可能になり、サービス会社に登録することなく、C to Cでコンテンツの有料販売を行うことができます。

専門的な情報を持つ個人が、その価値を直接インターネット上で提供することができるようになるのです。

シェアリングエコノミーも自動化される

UberやAirbnbは、未上場ながらも、それぞれ680億ドル、310億ドルと高い市場価値を持ち、ユニコーン企業と呼ばれています。

それだけ、シェアリングエコノミーが、今後重要な価値を持つということが市場で認識されているのです。

しかし、ブロックチェーン技術は、UberやAirbnbのようなサービス会社さえも不要にします。

スマートコントラクトを用いて、需要者と供給者を結びつければ、処理は管理者がいなくとも、自動で行われていきます。

すでにライドシェアリングでは、ブロックチェーンを用いたサービスの実験が行われています。

管理者なしで、シェアリングエコノミーが実現すれば、供給者は今よりも多くの報酬を得ることができます。

雇用者と働き手をマッチングさせるクラウドソーシングにおいても、ブロックチェーン上で行うプロジェクトが出てきており、この動きもフリーランサーを増加させていく要因になります。

まとめ

本書を読んで、今後情報は基本的に有料という時代がくるのではと感じました。

ブロックチェーン技術により、インターネット上で価値のやり取りができるようになったということは、価値のある情報は、仮想通貨と同様に取引が行われるようになるはずです。

自分にしか表現できな情報を磨いていくことは非常に重要だと感じました。