年収150万円で僕らは自由に生きていく イケダ ハヤト  (著) 【レビュー】

年収150万円で僕らは自由に生きていく イケダ ハヤト  (著) を読みました。

最近「お金」に関する本がおもしろくて、続けて読んでいます。

その中で共通して書かれていることは「お金」とは「信用」を数値化したものである、ということです。

だから貯金することよりも、「信用」を積み重ねることが大事だと理解することができました。

そうはいっても、日々の生活にかかる「お金」はどうするんだという疑問も沸いてきます。

そんな疑問への回答を探して本書を読みました。

年収150万円で僕らは自由に生きていく パーソナルセーフティーネットとは

著者は、プロボノという、専門性を生かして社会貢献をするボランティア活動を行っている体験を本書で描いています。

プロボノという活動で得られたことは、パーソナルセーフティーネットだと著者は述べています。採算度外視の奉仕活動を続けることで、まさに「信用」を積み重ねたのです。その「信用」はセーフティーネットと表現するように、困ったときは助けてもらえるだけでなく、いつでも換金できるといえる強固なものです。

仕事の意味とは

著者は、仕事の意味は「問題解決」であると述べています。「問題解決」は人の根源的欲求です。

「問題解決」とは、世の中はこうあってほしいという、その人のビジョン、世界観から生まれるものです。だから根源的欲求につながるのです。

著者はこう問いかけます。「給料が半分でも今の仕事を選びますか?」

人は社会に貢献したいという欲求を持ちます。

自分が社会に貢献できていると自覚できることが、幸せであり、仕事のやりがいなのです。

著者はさらに、無償の貢献は「遊び」であると述べています。遊ぶように、仕事をする。

僕もこのような働き方を目指したいです。

お金なんていらない

著者は、お金が不要になる要因として、「シェア」と「マッチング」をあげています。

シェアハウスを活用したり、困っている人と、助けられる人をマッチングさせることで、お金を媒介させずに、生きていくことが可能だと提示しています。

本書は今から5年前(2012年)に出た本です。シェアエコノミーが今ほど盛んではない時代に150万で暮らせるということは、現在(2018年)や将来はもっと少ない金額で生きていくことが可能なのでしょう。

年収150万円で僕らは自由に生きていく イケダ ハヤト  (著) まとめ

僕たちは「お金」が世の中の主役で、「お金」さえあれば何でも得られる、「お金」がないと悲惨な人生になる、と洗脳されて生きてきました。

しかし、これからは『お金2.0』で書かれているように、「モノ」はシェアし、「モノ」と「モノ」をお金を介さずにマッチングさせていく社会になっていきます。

著者は、人とつながるか、「お金」を払うかの選択になると述べています。

「お金」が大事の価値観の人は、人とつながらずに「お金」を払い、人とつながる人は、「お金」を使わずに豊かになっていきます。

「お金」を使わずにどう生きるかについてたくさんに気づきを得ることができました。