「血糖値ミニスパイク」を防ぐ。
これが糖尿病ではない僕が糖質制限を続ける理由です。
昨年(2016年)から本格的に糖質制限を始めて、自宅でも外食でも、糖質をなるべく摂らないようにしています。糖質制限の第一人者である、江部康二医師がいうスーパー糖質制限食(1食の糖質量20g以内、1日60g以内)を目指しています。
なぜ、僕が糖質制限を実行しているのか、それは、ダイエットのためではなく、血糖値ミニスパイクを起こさないようにするためです。今回、血糖値ミニスパイクについて、自分なりに勉強、理解していることをまとめたいと思います。
血糖値ミニスパイクの第一段階 食後高血糖
糖質が、なぜ多くの病気の原因になるのか、は下記のブックレビューにまとめました。
[relationlink]江部康司の糖質制限革命 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト 江部康司 著 【ブックレビュー】 – むくどりのブログ 69bird.jp[/relationlink]
食後高血糖は、食後2時間の血糖値で判断します。食後2時間で200mg/dl以上であれば、糖尿病型、140〜199mg/dl場合、境界型となります。
食後高血糖は、重大な合併症が発症するリスクを上昇させることがわかってきています。
また、健診では空腹時血糖とHbA1cしか測らないため、食後高血糖は見落とされるケースも多いです。
HbA1cは1ヶ月の血糖値の平均を表すため、食後高血糖があっても、そのあとに低血糖があると平均化されてしまうのです。
血糖値ミニスパイクとは
食後の短時間だけ血糖値が急上昇して再び正常値に戻ることを血糖値スパイクと言います。境界型でも血糖値スパイクを起こすタイプは、心筋梗塞のリスクとなると言われています。
食後2時間以内の間に、一時的に血糖値が基準値以上に上昇して、その後正常値に戻る動きのことを、血糖値ミニスパイクと言います。食後2時間たってから、血糖値が140mg/dl未満になったからといって安心はできないのです。
江部医師は、このミニスパイクでも、高インスリン血症を生じ酸化ストレスのリスクとなるのでよろしくないと警笛をならしています。特に、精製された炭水化物は、急激な血糖値上昇を招くことがわかっています。
血糖ミニスパイクを見つけるには、自分で血糖を測定するしかありません。
そのため、ぼくはたまに自分で測定するようにしています。
糖質制限は我慢しなくていいから続けられる
僕が糖質制限食を続けられているのは、ずばり、我慢する必要がないからです。
糖質以外のものであれば、摂取量を制限する必要はありません。カロリーも気にする必要がありません。
糖質は食べ過ぎることができますが、タンパク質や脂肪は食べ過ぎることは結構難しいです。
糖質以外のものであれば、いくら食べても、飲んでも構わないので、空腹感と戦う必要はありません。
お酒も蒸留酒(焼酎、ウィスキー)であれば、飲んで構いません。
高血糖の記憶
江部医師は、さらに、現在糖質制限をしていても、過去の血糖値スパイクの積み重ねの影響は、血管などに残っているとし、これを高血糖の記憶と表現しています。
僕は現在、幸いにも糖尿病や、心疾患には罹患していません。しかし、糖質制限を知る前はご飯、麺類などが大好きで、血糖値ミニスパイクの記憶はしっかりと体に残っているはずだと思っています。
今後、血糖値ミニスパイクを起こさないようにすることで、できるだけ老化を遅らせ、身体を健康に保ちたいと考えています。
血糖値ミニスパイク まとめ
多くの日本人は糖質制限食をしていなくて、精製された炭水化物を摂っています。
その場合、程度の差はありますが、1日に3〜5回の血糖値ミニスパイクを起こしています。
これは酸化ストレスのリスクとなっています。
酸化ストレスは、アトピー、アレルギー、がん、動脈硬化、アルツハイマー病などの現代病の根本原因となることがわかっています。
超高齢化社会を迎える日本では、できるだけ多くの人が糖質制限食を実行することが、医療費を抑え健康寿命を延ばす社会につながると思います。