ぼくたちに、もうモノは必要ない。【レビュー】断捨離からミニマリストへ 佐々木 典士 (著)

ミニマリスト佐々木典士氏の『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読みました。

勝間和代さんの断捨離本を読んで以来、キレイな部屋で生活をしたいと強くあこがれて、少しずつではありますが、モノの処分を進めています。

この本には断捨離のさらに先にある、最小限の必要なモノ以外をすべて手放す生き方が書かれています。

モノを手放すことによって、自分の価値を感じることができ、「今、ここ」を味わえる、という醍醐味が待っていると解説しています。

僕は、高価なモノ、ブランド品、車、バイクなどモノにはあまり興味がない方です。

それでも、一度買ったモノや、特に本は、もったいない、また読み返すかもしれない、などの気持ちからなかなか捨てられず部屋はそれなりにモノであふれています。

ホテルや旅館の部屋のように、何もない部屋で毎日過ごせたらどんなに気持ちいいだろうと、強くあこがれます。

著者は、ミニマリストの定義を下記のように表現しています。

「本当に自分に必要なモノがわかっている人」。「大事なモノのために減らす人」。

著者によると、スティーブ・ジョブスもミニマリストだったそうです。

堀江貴文さんは、家を手放し毎日ホテル暮らしといいますから、究極のミニマリストだと言えるでしょう。

本書を読んで、僕もミニマリストになろうと強く思いました。

僕に本当に必要なモノは何か、それはミニマリストになる過程でわかってくるのではないかと感じています。

僕がこれからミニマリストになるために重要と思った点をまとめておきたいと思います。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ – 佐々木 典士 (著)

モノを減らすためのモノ

書類、本を減らすためのモノはずばり、ドキュメントスキャナーです。

これを導入すれば、すべての本、雑誌、書類、写真を捨てることができます。

さっそく導入しようと思います。

それからスマホです。

知らないうちに、あらやることがスマホで完結するようになってきています。

今モノを使ってやっていることが、スマホでできないかどうかは常に点検していきたいと思います。

捨てることは技術である

今あるものを捨てるだけであれば、とにかく何も考えずに一気にまとめてゴミに出したり、買い取りを頼んだりするだけなので、1週間もあれば可能でしょう。

しかし、著者は捨てることはたまに行うことではなく、習慣にすることで、どんどん上達していくと述べています。

一気に捨てるだけなら、ダイエットと同じでモノがリバウンドをしてしまうでょう。

日常的に捨て続けることが重要なのです。

捨てて後悔するものはひとつもない

著者は、自身が汚部屋にいた頃と比較すると、モノを5%まで減らしたそうです。

95%を捨ててきて、後悔したモノは1つもないと断言しています。

捨てても何とかなる、それくらいこの世の中はモノにあふれているのだとあらためて実感します。

そして捨てられない最大の障害は自分の執着心なのです。

1年使わなかったモノは捨てる

1年使っていないモノは、来年も再来年も、ずっと必要がないのです。

もし使う必要が出たらレンタルすればよいのです。

いつか必要になるかもしれないモノは必要になったとき手にすればいい

著者は、モノを捨てるたびに何度も何度も「今」必要なのかを自分に問いかけてきたそうです。

その結果「いつか」という未来を考えることができなくなり、「今」にしかピントが合わなくなったと述べています。

以前は将来の不安ばかり考えていた著者は、「いつか」使うかもしれないモノをたくさん捨てることで、未来の不安から解放されたそうです。

「いつか」と同様に「かつて」必要だったモノも捨てることで、「かつて」の自分にもこだわらなくなったと述べています。

捨てる技術は、「今」にピントを合わせる技術なのです。

アドラー心理学でいう、「人生は連続する刹那である」を実践する最高の方法だと思います。

ぼくたちに、もうモノは必要ない まとめ

著者はミニマリストは目的ではなく手段であると述べています。

僕がミニマリストを目指したいと思ったのは、単にキレイでモノのない空間で過ごしたいということだけではありません。

「今」にしかピントが合わない生活をしてみたいと思ったからです。

そのために「かつて」大事だったモノ、「いつか」必要かもしれないモノを捨てることで、「今」必要なモノは何かを追求してみたい思います。