グッドバイブス 勉強会シーズン2 【第1回レビュー】『私たちは本当のことを何も知らない』

本セミナーを受けて、気づいたことは以下です。

私たちは世の中をよく知っているという幻想に、知らず知らずのうちにおちいってしまう。

都市に住んでいる人たちは、舗装された道路に上で、正確に動く時計が示す時刻に合わせて、正確に動く機械やコンピューターを使って、仕事や生活を営んでいます。

何かをするとき、どこかへ移動するとき、そのほとんどの手段を私たちは知っていて、自分でコントロールすることができます。

このような環境で生活していると、大抵のことは知っているというという感覚を私たちが持ってしまうのは当然のことです。

人がつくったモノと人がつくらなかったモノ

倉園佳三さんは、私たちは、「人がつくったモノ」と「人がつくっていないモノ」のミクスチュアの中で生きていると解説しました。

人がつくっていないモノは、自然とその森羅万象、そして人間を含む生き物です。

それらについて私たちの知っていることは、いくら科学が進んだとはいえ、ごく一部です。

人がつくっていないモノは常に大きく変化します。

人がつくったモノは、ほとんど変化しないため、コントロールすることが可能になります。

都市に住んで、人がつくったモノに囲まれていると、私たちは、多くのことを知っていて、コントロールできると思ってしまいがちになります。

私は都市に現在住んでいますが、毎朝川沿いをサイクリングするのが日課になっています。

それは川の風景や、そこに集まる鳥たちの日々の変化を見たいからなのだと気づきました。

知っているというのはどういうこと

モノを識別する仕組み

倉園佳三さんはさっき買ってきたばかりという「りんご」をZoomの画面越しに私たちに見せました。

私は当然ながら、それが「りんご」であると瞬時に判断しました。

私たちがモノを識別する仕組みについて、倉園佳三さんは以下のように説明しました。

まず外見の情報を得る(赤い、ツルツル、くぼみ、へたのようなものなど)。

過去の経験を照らし合わせて、情報を補完し、言葉で分類する。

このように識別した結果、画面ごしに見た物体の、味、匂いまで想像することができます。

重要なのは、過去の情報で補完している点です。

人も同じように識別している

りんごと同じように、人についても、私たちが得られる情報は表面から得られるもののみです。

表面の情報しか得られていないのに、私たちは、過去の経験から自分がした意味づけで補完して、その人の内面まで判断しようとしてしまいます。

出来事も同じように識別している

私たちは、自分の身に起こった出来事も、モノや人を識別するのと同じように、過去の情報を使って補完しています。

このことで、私たちは「自ら問題を作り出してしまっている」と倉園佳三さんは表現しました。

倉園佳三さんは、多くの相談事が「八方塞がり」の状態になっていることを例にあげました。

相談者は、自分で出した答えにもとづいて、あらゆる方向の可能性を消してしまっています。

本当は放っておいていいことだらけなのに、問題に見えてしまうのです。

私も過去に「八方塞がり」におちいったときのことを思い出し、つくづく身につまされる話だと思いました。

対象と実体

対象とは自分の中にある位置づけであり、外にある実体とは関係がありません。

先ほど、画面越しに見たりんごも対象といえるし、私たちが普段見ているものは対象です。

現実の実体は変わったのに、対象は変わらない、または変えたくないということがあります。

これを対象喪失と呼ぶと佐々木正悟さんは解説しました。

対象喪失と「喪の作業」

恋人にフラれることや、家族を失くすことなど、強い関心を持っていた対象喪失は、大きなストレスや強い感情が生じ、うつの原因にもなります。

対象と実体のギャップを埋めて、折り合いをつけるための過程が「喪の作業」であると、佐々木正悟さんは解説しました。

対象喪失というのは、弱いものであれば日々起こっており、「喪の作業」のように、実体と対象とのギャップを埋めておくことは大切です。

対象喪失から復活するには、現実の行動からアプローチすることが重要であると、佐々木正悟さんは強調しました。

ありのままを見るためのメソッドとは

倉園佳三さんは、何も知らない私たちが、ありのままを見ることができるようになるメソッドを紹介しました。

私は、セミナーに参加した翌日から、少しずつですがそれを意識するようにしています。

朝起きたときにこのメソッドを思い出すだけで、現実の見方が大きく変わってきた気がしています。

まとめ

シーズン2として新たに始まったグッドバイブス勉強会の初回のテーマは、「私たちは本当のことは何も知らない」です。

これがグッドバイブスを実践する上で基本の考え方なのだとわかりました。

他人の言動や出来事に対して、本当のことはわからないと思うことで、多くの問題から解放されるのだと納得がいきます。

私は、それだけでなく、自分のこともわからないのだと付け加えようと思います。

そのことで多くの問題から解放されると同時に、他人からの依頼を最優先に考えることができるのではないかと感じています。

グッドバイブスの考えは、系統だっているので、新たに始まったシーズン2をきっかけに、順を追って学んでいきたいと思っています。

参加できなかった会は動画購入で視聴できるのは大変ありがたいです。
グッドバイブス・ビデオライブラリー|note

次回は「価値マックスの自分と出会う」です。

初回に続きグッドバイブスの基本の考え方を学ぶことができるということで、とても楽しみにしています。
グッドバイブス勉強会 s2「② 価値マックスな自分に出会う!」 | Peatix