2020年11月21日、佐々木正悟さんの「怒られたくない人のための心理セミナー」を受講しました。
私は怒られること、非難されること、批判されることが苦手です。
自分が怒られるよりも、他人に対して怒ること、否定的な意見を言うことに抵抗があり、そのようなことは極力避けてきました。
会社員時代に中間管理職だったころ、部下を厳しく指導するようにと言われるのが最も嫌なことでした。
怒らないことを怒られるという、言葉にするとなんともややこしい悩みを抱えていました。
怒られたくないという気持ちが強すぎるために、自分の行動や、選択に影響を及ぼしているのではないかという思いがあり、今回のセミナーを受講しました。
今回学んだことは以下の三つです。
- 怒りとは恐れからやってくる
- 恐れの増幅は止めることができる
- 人は「甘える」存在である
怒りとは恐れからやってくる
人は恐怖を抱くと3F「Fight(闘う)、Fly(逃げる)、Freese(固まる)」のいずれかの状態になります。
闘争・逃走反応とも呼ばれており、多くの生物に共通する、生き延びるための本能的な反応です。
怒りとはFightの状態です。
怒っている人は、その背景に恐れがあるのです。
恐れの増幅は止めることができる
恐怖を察知したとき、脳の扁桃体が興奮して、3Fの状態になり、副腎からコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは人間にとって必要なホルモンですが、恐怖や怒りを抱き続けることでコルチゾールが継続的に分泌されると、心身に障害を引き起こします。
3Fの反応はとっさに起きるので止めることはできませんが、その後に続く恐れや怒りは、意識的に止めることができます。
以前受講したグッドバイブスセミナーで倉園佳三さんから「他人の言動は一切自分を傷つけない、自分で勝手に作り出したストーリーが自分を傷つけている」と学びました。
このことを意識するようになってから、他人の言動に動揺することは少なくなりました。
自分を責め続けることと、不安を感じ続けることで、コルチゾールの分泌が止まらなくなるのです
人は「甘える」存在である
「甘え」という言葉は親子関係を想像します。
大人の社会では「甘え」とは自立していないことを意味して、ネガティブなイメージでとらえられます。
佐々木正悟さんによると、「甘え」とは「愛されることを願っている状態」であり、人は生まれてからずっとこの状態なのです。
「甘え」を認めることは人を「愛する」ことだと気づきました。
私には「愛する」という言葉は使い慣れていなくて実感が湧かないですが、「甘え」は行動に結びつけやすいと感じました。
その都度甘えの世界に入ることで、3Fの状態から脱し、いつでも安らぐことができると、佐々木正悟さんは強調しました。
まとめ
グッドバイブスをセミナーや書籍で学んできたおかげで、他人の言動に悩むことは少なくなったと感じています。
しかし、それでもやはり、自分で作り出したストーリーで不安と恐れを抱き、自分を責めるという思考のループに何度となく入ってしまうことがあります。
今回のセミナーを受講して以降、まずは他人の「甘え」を認めるということを意識しています。
自分が「甘える」ことはまだまだ苦手です。
しかし、他人の「甘え」を認めて受け入れることで、自分も「甘える」ことに抵抗がなくなっていくのではないかと感じています。
今回はZoomのセミナーでしたが、少人数であったせいか、佐々木正悟さんが参加者の意見を随時聞き取りながら進められ、非常に理解が深まりました。
第二弾のセミナーも予定されており、CHANGESでHSPの連載も始まりました。
大変楽しみです。