北川 達也 (著) 『祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門』 を読みました。
最高階位「明階」という神職資格を持つ、IT経営者が書いた、神社参拝のマニュアルです。
IT経営者であるからこそ書ける、マニュアル本です。
すなわち、修行によって得られるような、スピリチュアルや、特殊能力の発現を目指していません。
ぼくは、昔から、神社に興味はありました。
しかし、神様とか、おはらいとか、神道とか、いろいろなものが、わからないままもやもやとしていました。
本書を読んで、それらをクリアにすることができました。
それに加えて、願いを叶える祈り方について知ることができました。
そもそも神様とは
神社とは、神様をまつっている場所です。
神職の間では、畏れ多いもの、のことを神様と呼ぶそうです。
畏れ多いとは、人智では推し量ることのできない、不思議な働きを感じることです。
神様は、畏れ多いだけでなく、愛情深い、親や祖先のような一面も持っています。
神様は、とても広範囲に存在しています。
その神々の中の最高神が、伊勢神宮にまつられている、アマテラスです。
アマテラスの神話が神社のルーツとなっている
天の石屋に閉じこもったアマテラスを引き出すために使った、「太御幣(ふとみてぐら)」は、現在、神社で使われている様々な道具のルーツとなっています。
著者は、アマテラスの神話を詳細に紹介しています。
先日、『かみさまのおはなし』読んだばかりなので、より一層理解が進みました。
いい神社とは「祀り(まつり)」に専念している
いい神社とはどのような神社なのでしょう。
著者は、「社殿などを修理し、祀りに専念している」のがいい神社であると評しています。
修理とは、日頃の清掃、維持管理をしっかりしているということです。
ぼくは毎朝ジョキングの途中で神社に立ち寄っていますが、そこで神職の方が入念に掃除をして、儀式を執り行っている光景を毎朝目にします。
大きな神社ではありませんが、いい神社であると改めて見直しました。
祀り(まつり)とは、古代から伝わっている、厳格な儀式のことです。
著者は、発展機運のある「8つの神社」を紹介しています。
これらの神社は全国にまたがっています。
著者は、東京近郊から行きやすい発展機運のある「8つの神社」も別媒体で紹介しています。
ぼくは、まずはこちらの「8つの神社」から参拝してみたいと思いました。
正しい神社の参り方とは
神社へは、定期的にお参りすることが大事です。
タイミングは自由で、大安などの日取りは気にする必要はありません。
ドレスコードは、スーツであることが望ましいとされています。
心身ともに清浄であることを、服装で表現するのです。
賽銭は、払うのではなく、納める(一方的に差し上げる)ものです。
著者は、紙幣で1,000円以上を納めているそうです。
賽銭を入れてから、二拝二拍手一拝を行います。
神社参りの特別版が祈祷です。
20分が実際に要する時間ですが、待ち時間含め1時間をみておく必要があります。
料金は5,000円以上となっています。
願いが叶う祈り方とは
祈り方についても、マニュアル本らしく、著者は、祈り方について、とてもわかりやすく解説しています。
願いがかなう祈り方は「感謝」2割と「愛情」8割です。
「感謝」の キーワードは「有難うございます」で、当たり前ではないという意味です。
文章は以下のようになります。
「〇〇できて、有難うございます。」
「愛情」のキーワードは「喜びますように」です。
喜ぶのは他者です。
まずは身近な人に喜びを与え、その喜びを組織、地域、国、世界へと広げていくように願います。
文章は以下のようになります。
「〇〇さんが〇〇できて、〇〇さんが喜びますように」
まとめ
本書を読んで、正しい神社の参拝の仕方、そして発展機運のある神社を知ることができました。
最近、神社 = パワースポットと、とらえる人が多くなり、ぼくの知人にも、神社めぐりをする人が増えてきました。
これからは、パワースポットという言葉だけに踊らされないよう、正しい知識を持って神社参りをしようと思います。
他者が喜ぶように祈ることで願いが叶うという考え方は、原田メソッドの、4観点の目的目標設定と同じ考え方です。
他者の喜びを祈ることは「他者無形」の目標を持つことになります。
他者に役立とうという願いは『やり抜く力(GRIT)』でも、「大きな目的」として、提唱されています。
神社で、他者の喜びを祈ることで、結果的に自分の願いもかなうのだと、改めてわかりました。