『かみさまのおはなし』藤田 ミツ (原著), 渡邉 みどり (復刻提案), 高木 香織 (構成)を読みました。
古事記を、子供向けにわかりやすく描いている絵本です。
原著は昭和15年に刊行されました。
令和時代を迎え、80年ぶりの復刻版となります。
美智子様が天皇陛下が子供の頃に、読み聞かせていた本ということで話題となっています。
天皇や、神社について、その原点を知りたいと思ってこの本を読みました。
日本の神話をわかりやすく読むことができて、日本の神々のルーツを学ぶことができました。
神社にまつられた神々のストーリーが学べる
古事記には、日本の神話と天皇家のルーツが書かれています。
主な登場人物は、一度は聞いたことがある名前ばかりです。
- イザナギノミコト、イザナミノミコト
- アマテラスオオミカミ
- スサノオノミコト
- オオクニヌシノミコト
しかし、その物語をこの歳になるまで一度も読んだことがありませんでした。
有名な神社には、これらの神々が祀られています。
これらの神々のストーリーを知ることで、神社に行くときの楽しみが増えます。
来年2月に伊勢神宮に行く予定があります。
伊勢神宮 内宮は、アマテラスオオミカミを祀っています。
この本に書かれた神話を思い浮かべながら、伊勢神宮 内宮を参ろうと思います。
今からワクワクします。
日本昔話の原点がある
読んでいるうちに、3つのの昔話との共通のストーリーに気づきました。
鶴の恩返し、浦島太郎、桃太郎です。
日本の昔話は、古事記に書かれた神話に基づいてできていることがわかりました。
日本人は、子供の頃から昔話に親しむことで、間接的に日本の神話に触れていたのだと気づきました。
神話と昔話のつながりを調べてみるのもおもしろそうです。
神話によって国を理解する
世界的ベストセラーとなった、『サピエンス全史』で、著者のユヴァル・ノア・ハラリは、サピエンスに起こった認知革命の主役が神話である、と解説しています。
神話という虚構を多くの人が共有することで、人々に想像上の秩序をもたらしました。
その秩序は、それぞれの国の文化を生みました。
つまり、日本という国の文化は、日本の神話から成り立っているといえます。
日本人のものの考え方の根底には、日本の神話があるように、その他の国の人々にも神話があります。
他の国の神話も学んでみたいと思いました。
まとめ
本書を読むことで、古事記と日本神話のストーリーを、短時間で知ることができました。
この本を読んだあとに、中田敦彦のYou Tube大学「日本の神話 古事記」を観ることでさらに理解が深まりました。
中田敦彦さんの語り口は、とてもおもしろく、『かみさまのおはなし』の内容を現代風に理解することができます。
本書は、子供向けに書かれてはいますが、大人でも、古事記をわかりやすく理解できる本として大変おすすめです。