2019年5月28日、浦安市から発行されたクーポンを使って風しん抗体検査を受けました。
この検査は厚労省の「風しんの追加的対策」によって行われています。
この追加的対策は昭和37(1962) 年4月2日から昭和54(1979) 年4月1日までの間に生まれた男性を対象としています。
もし検査で抗体がマイナスだった場合は風しんワクチンを接種することになります。
風しんとは
風しんは飛沫感染する感染力の強いウイルス感染症です。
感染から14〜21日(平均16〜18 日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、などが出ます。
発熱は風しん患者の約半数にみられる程度で、感染に気づかないことも15(~30)%程度あります。
風しんの問題は、妊婦が感染することで、胎児に先天性風しん症候群が出ることです。
この先天性症候群は、心疾患、難聴、白内障、色素性網膜症などがあります。
つまり風しんワクチンを接種する意味は、ぼくたちが感染するのを予防することではなく、ぼくたちから妊婦へ感染することを予防するためなのです。
これを社会的免疫といいます。
風しんの流行状況は
1990年代前半までは、5~6年ごとに全国的な流行がありました。男女幼児が定期接種の対象になってから、大規模な流行は見られなくなりました。
2011年にアジアで大規模な風しん流行が発生し、海外で感染する成人男性と職場での集団発生が報告されるようになりました。
その後感染報告は増加し、2013年5月1日現在の報告数は5,442人となり、2012年1年間の2倍以上となりました。
2014年以降、患者報告数は減少し、2017年は年間93人でした。93人中15人は、海外で感染し、帰国後発症しています。
先天性風しん症候群は、2015年以降報告されていません。
報告患者の9割が成人で20~40代に多くなっています。
これは国の風しん予防接種の制度の影響です。
2016年の調査によると、30代後半から50代の男性の5人に1人は風しん抗体を持っていませんでした。
抗体検査の受け方は
ぼくは健康診断の浦安市の第2上田クリニックで受けました。
先に受診した健康診断の結果を聞きに行ったときに、ついでに申し込んでみました。
免許証を提示して、問診票に記入するだけで当日に採血をしてもらうことができました。
まとめ
昭和37(1962) 年4月2日から昭和54(1979) 年4月1日までの間に生まれた男性は、ワクチンの制度の影響で、風しん抗体の保有率が他の世代に比べて低くなっています。
自らが風しんにかからないようにすることだけではなく、妊婦に感染させないために、まずは抗体検査を受けることが大切です。