日本糖質制限医療推進協会【セミナー受講録】2015/10/4

2015年10月4日上記講演会を聴講した。

演者は「炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」著者の夏井睦先生と糖質制限の推進者として有名な江部康二先生。

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夏井先生の講演 〜糖質制限から初期人類の謎に迫ってみる〜

血糖値を上げるホルモンはたくさんあるのに下げるホルモンはインスリンのみ。

人間は元来血糖値を下げる必要性は無かったのではないか。

インスリンは脂肪を蓄えるのが役目で結果的に血糖値が下がっているだけであろう。

非加熱デンプンは血糖値を上昇させない。

人類が火を使ってデンプンを加熱することで血糖上昇が起こった。

農耕開始と共に慢性栄養不足による低身長化が始まった。

白米を多食する地域には長寿村は無く野菜、海藻を常食する地域に長寿村が多い。

糖質は血液脳関門を通る事が出来る。ゆえに麻薬性を持っている。

糖質=新型コカイン。脳は高血糖とコカインを区別できない。

江部先生の講演 〜糖尿病と糖質制限食 〜人類本来の食事、人類の健康食

人類の歴史は700万年。農耕開始、穀物摂取が始まって1万年。

日本では弥生時代以降2500年前から。

遺伝子セットは狩猟、採取に適応して進化してきた。

  1. 農耕以前の食後血糖値上昇は10〜20mg
  2. 農耕以後 40mg
  3. 精製炭水化物以後 60〜70mg

 食後高血糖と平均血糖変動幅が最大の酸化リスク。

酸化ストレスは、糖尿病合併症、動脈硬化、老化、がん、アルツハイマー、パーキンソン等の元凶。

糖尿の人が糖質を摂取した時の血糖値の急激な上昇をブドウ糖スパイクといい、大きいほど血管内皮が傷害されて心筋梗塞の危険性が高まる。

糖尿の人でなくとも、精製炭水化物を食べるとブドウ糖ミニスパイクが生じ、アレルギー疾患などにも悪影響を及ぼす。

世界中に広まっている過去様々な食事療法は玄米菜食を含めて、ブドウ糖ミニスパイクが少ないという一点で共通している。

糖尿病・肥満増加の原因は食生活の欧米化とか脂肪摂取量の増加とか言われているが日本と米国のデータを見れば事実ではない。

久山町研究では食事指導で糖尿病が増加した。

従来の糖尿病治療食では食後高血糖・血糖変動幅増大により酸化ストレスを防げないので、合併症予防は困難である。

糖質制限食は人類進化過程700万年の本来の食事であり人類の健康食であり、生活習慣病の予防と治療、西欧型がんの予防と治療、よくある病気の予防と治療にの可能性がある。

まとめ

ダイエットのみならず、生活習慣病、アレルギー、風邪などのよくある病気の予防と治療に効果可能性がある糖質制限食は実施しない理由はない。

僕も講演当日からスーバー糖質制限食を開始実行している。効果のほどは引き続きレポートしていきたい。

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