アウンサンスーチーのミャンマー 房広司 著 【ブックレビュー】

アウンサンスーチーのミャンマー 房広司 著 【ブックレビュー】

房広司(ふさこうじ)さん著の『アウンサンスーチーのミャンマー』を読みました。

この本を読んだきっかけ

著者の房広司さんは、M&Aを中心とした海外で知名度抜群の金融の専門家です。そして僕と同じ六甲高校の出身です。

2017年3月に六甲高校OBの集まりで房広司さんがミャンマーについて講演する機会があり参加しました。

房広司さんは僕より9年先輩で面識もありません。

なぜこの講演会に参加したかというと、僕はあるきっかけでミャンマーの不動産に投資をする機会があり、ミャンマーについて深く知りたいという思っていたからです。

房さんはオックスフォード大学留学時代にアウンサンスーチーの家に下宿をしたという経験から、アウンサンスーチーとは親しい間柄であり、2011年に27年ぶりに再会を果たした後、ミャンマーでの投資活動にも従事しています。

講演会ではミャンマーという国の特徴と房さんがミャンマーで進めている仕事について解説があり大変勉強になりました。

この本から学びたいこと

  • ミャンマーという国の特徴
  • アウンサンスーチーが臨むミャンマーの発展は
  • 金融の専門家が考えるミャンマーの投資対象とは

アウンサンスーチーのミャンマー 房広司 著 【ブックレビュー】

ミャンマーという国の特徴

ミャンマーの国土は日本の1.8倍でフランスと同じ面積があります。

3つの大きな川が南北方向に流れ、農業に適した肥沃な土地があり、農業が盛んです。

人口は5,140万で若い世代が多く、国民の90%が仏教徒です。

また識字率が高いのも特徴です。

2,000キロにま渡る美しい手つかずの海岸線が残っており、観光立国になり得る資源を持っています。

電力が足りていないため重工業の発展には時間がかかると房さんは述べています。

アウンサンスーチーが望むミャンマーの発展は

房さんがアウンサンスーチーの自宅に呼ばれて話し合った内容が紹介されています。

アウンサンスーチーが望むミャンマーの今後の発展は以下の3つです。

  1. 伝染病で多くの子供たちが死んでいるのをどうにかしたい
  2. 自然保護と環境保護
  3. 特権階級と組まない投資

アウンサンスーチーはこれからミャンマーに対して投資を行おうとしている房さんに対して上記の3つの課題を強く要望したそうです。

下宿人として気を許している房さんに言う言葉ですから本音に間違いありません。

伝染病で子供達がなくなるのを防ぐためには、ワクチンや医薬品を先進国が供給すれば解決します。

そして、中国や近隣のASEAN諸国が経済発展と裏腹に環境問題で苦しんでいるのを教訓に、環境に配慮した経済発展を望んでいるというのがわかります。

ミャンマーでは軍事政権による社会主義が長かったせいで、政府関係者と個人的関係の強い特権階級に経済特権が集中しているそうです。

ミャンマーの投資対象とは

金融の専門家である房さんが、アウンサンスーチーさんと会談して、今ミャンマーに対して考えている大きな投資対象は農業と漁業です。

農業分野は精米所の整備です。

ミャンマーの米は昔から評判がよいのですが、精米機が整備されていないため生産性が悪くなっているそうです。

精米所を整備することで、農業のネットワークを構築し、肥料を整備することで環境問題も同時に解決することができます。

そして農民の所得を上げることができます。

次に漁業です。

全世界の食糧事情は炭水化物は100億人を満たすことが可能ですが、タンパク質は足りていません。

人口増加に伴うタンパク質需要増大に対してエビの養殖が期待されています。

房さんは、アメリカテキサスにある排水ゼロで病気も外に出さない完全密閉の養殖システムに注目しています。

そしてミャンマーの汚染されていない海と海岸線は、この養殖事業にぴったりだと考えています。

まとめ

アウンサンスーチーさんと偶然にも下宿人として親しくなった、金融の専門家である房広司さんが、今後いかにミャンマーに貢献していくかというビジョンが明確に示されている本です。

そしてアウンサンスーチーさんのオックスフォード在住時代の逸話も多く記載されている貴重な本です。

ミャンマーは民主政権が誕生したばかりで、日本の明治維新直後の時代に相当すると房さんは解説しています。

そして明治維新後の岩崎弥太郎が起こした新しい事業をミャンマーでも興そうと活動しています。

この事業はアウンサンスーチーさんも掲げる環境に配慮した経済発展を実現するものであり、今後期待をもって注目していきたいと思います。

▲房さんからサインしてもらいました。

 

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