「ペットも生まれ変わって再会した」、「読むだけで運が上がる」という副題が付いている『生まれ変わりの村4 』森田 健 著 を読んだ。
生まれ変わりの村シリーズは、森田氏が中国の前世記憶を持っている人が多い地域で実際に取材した得た証言をまとめた本だ。
ところどころに、悟りを得る方法と運を上げる方法についての森田氏の仮説が挿入されている。
それでは紹介してみよう。
生まれ変わりの村4 あの世にもお金がある
なんとあの世にはお金があり、お金を出してものを買うようになっているらしい。
お金というのは、現世的、世俗的なものと思われているが、あの世でも使われるくらい、実は本質的なものなのかもしれない。
森田氏の仮説が大変参考になる。森田氏はお金はマーケットの投票システムなので民主的なシステムだと述べている。
確かに市場というのはたくさんの人が参加して価格が決まる。特定の誰かや組織が価格を決めることはできないので民主的なシステムだ。
お金がからむのは低俗と思うことは改めたい。
そして驚くべきことに、この世からあの世への送金システムがあるというのだ。
お金や、その写真を燃やすことで、あの世に送金できるのだ。
願うだけではだめなのだ。燃やすことで情報が送られるというのはどういうことなのだろう。とても不思議だ。
ちなみに、お金だけでなく、家なども送ることができる。
悟りとは無意識とつながること
森田氏の仮説では、鈴木大拙氏の言葉が引用されている。
鈴木大拙氏の言葉では、悟りとは「腹が減ったら飯を食う」というさまを例に挙げていて、あるがままを受け入れることだという。そしてこの状態が無意識とつながっている状態なのだ。
無意識とつながるとはどういうことなのだろう。逆に考えれば、意識で無意識を封じ込めることをしないということなのだろう。
森田氏は、生まれ変わりの村の人たちは悟っていると強く感じると述べている。それは前世記憶を持っているからだ。通常の人が持っていない無意識とつながっているのだ。
問いが無意識を活性化させる
森田氏の書籍には「問い」という言葉がよく出てくる。
森田氏は16歳のときに発した問い、「物理方程式は誰が作ったのだろう」、を常に持ち続けて今の不思議研究所での活動につながっている。
問いを発することで場がつくられる、と森田氏は述べている。
アインシュタインの言葉でも、適切な問いを見つけること、の重要さが示されている。
僕は「問い」は「好奇心」と言い換えられるのではないかと最近考えている。
好奇心に基づく問いは、それを思い続けることは楽しく、その解明に没頭することができる。
子供の頃は好奇心のかたまりだったように思う。
あらゆることを、自分の好奇心がかき立てられるような問いにすることができれば、それが実現する可能性が高まるのではないかと思う。
まとめ
前世記憶を題材にして、悟りとは何かを考えさせてくれる本だ。
自分なりの結論としては、好奇心に基づく問いが、無意識につながる鍵だと考えた。
今後も森田氏の言説には注目を続けていきたい。