10年後の仕事図鑑 堀江 貴文  (著), 落合 陽一 (著) 【ブックレビュー】

「遊び」が仕事になるという概念を、あらゆる角度から、説得力を持って解説している本です。

まだまだ世の中の意識は追いついていないですが、いずれそのようになっていくのでしょう。

それは、堀江氏、落合氏の過去の発言の多くが、現実となってきたことを考えても、可能性は高いです。

特に心に刺さった内容を3つまとめます。

収入源という考え方がおかしい

収入源とは、お金を稼ぐために、やりたくないけれど、やらなければならない仕事のことです。

堀江氏が、収入源という考え方がおかしいと述べるのは、以下の2つの理由があります。

  1. 働かなくても生きていける
  2. 労働しなくても遊びを極めることでお金を稼げる

1については、堀江氏は、ベーシックインカムが、人々を労働から解放すると述べています。

堀江氏は、今の日本は、人々に雇用を与えるために、無理矢理不必要な仕事を作っていると分析しています。

人々が好きなことだけをすることで、生産性が上がって、一人一人がハッピーな世の中になって行くのです。

2については、堀江氏は、遊びとは何かに「ハマる」ことと述べています。

「ハマる」には、順序があります。

好きだから、「ハマる」のではなく、「ハマる」から好きになるのです。

「ハマる」という行為には、儲かるからというような打算はなく、「好き」というピュアな感情だけがあります。

堀江氏は多数の事業を動かしているが、一つたりともお金を稼ぐための仕事と感じたことはないと断言しています。

全部が趣味だと言い切っています。

お金を払って仕事をする

会社で働くということは、滅私奉公です。

つまり、自分の名前を捨てて、会社の名前で働くのです。

会社から安定的に報酬をもらうことで、会社で成し遂げたことは全て会社の業績になります。

落合氏は、この会社員という形態は、奴隷のようなシステムであると、警笛を鳴らしています。

堀江氏は、従来の会社とは逆の発想で、会員がお金を払って参加し、主催者は場を提供するだけで雇用関係を結ばないという組織を動かそうと実験をしています。

これがHIU(堀江貴文イノベーション大学校)です。

僕も入校していますが、ここでは、場や人的ネットワークはオープンに開かれていて、活動するかどうかは、本人が自主的に決めます。

待っていても教わることはなく、自分で動かないと何も進みません。

従来は、お金を集めるために会社という組織が必要でしたが、最近では個人が資金調達できるようになっています。

今後の会社は、無給、もしくはお金を払って、組織に所属して主体的に働くという形態になっていくのではないかと思います。

もう現金はいらない

これからの時代、信用を貯めていれば、いつでも価値に交換できると、堀江氏、落合氏ともに述べています。

信用や価値の媒介に「現金」は必要ではなくなっていくのです。

お金自体の価値はどんどん下がって行くので、お金で買える信用があれば、どんどん買ったほうがいいと、堀江氏は勧めています。

落合氏は、自分自身の「価値」の缶詰を作ろうと提唱しています。

「価値」の缶詰とは、交換可能な「価値」のことです。

目に見えないスキル、経験は交換可能な「価値」になります。

好きなことを散々やることで、「価値」の缶詰がどんどんできていくのです。

まとめ

本書は、これからの働き方、そしてお金について、意識を180度変える必要があることを気づかせてくれます。

堀江氏、落合氏が述べる働き方とは、「遊び」を極めることであり、今までの労働に対する概念とは真逆の考え方です。

今まで、堀江氏の書籍を数多く読んできて、「遊び」が仕事になるということを頭では理解してきたつもりでしたが、落合氏との対談により、新たな切り口から理解することができました。