『週40時間の自由をつくる 超時間術』 メンタリストDaiGo (著)を読みました。
この本は、今までの時間術の本とはまったくアプローチが違っています。
これまでの時間術の本は、いかに限られた時間で、いかに多くのタスクを行うかに焦点を当てていました。
Daigoさんは、逆に、時間は足りないのではなく、充分にあるのだと述べています。
時間が足りないと焦り、不安を感じることが、時間が足りなくなる原因であると解説しています。
加えて、やるべきことが多すぎることが生産性を低くしていると分析しており、多くのことをなすことよりも、やるべきことを絞り込むことを提唱しています。
このような発想は今までになく、新鮮な感覚を持って読みました。
週40時間の自由をつくる 超時間術 「ゴールコンフリクト」
「ゴールコンフリクト」とはぶつかり合う目標を同時に立てることです。
ぶつかり合う目標を同時に追いかけることで、私たちの中に、焦りと不安の感覚が生まれ、「時間不足」の感覚に陥っていきます。
つまり、この「ゴールコンフリクト」を解消することで、時間不足の感覚から解放されて、歪みのない時間感覚で物事を進めることができます。
Daigoさんは、ニコニコチャンネルの中で、ゴールコンフリクトを解消する方法として、ぶつかり合う目標を統合する手法を紹介しました。
すべての目標を、一つの目的にかなっているかどうかに照らし合わせて、整理、統合していくのです。
これによって、やるべきことが整理されて物理的な作業時間が減り、コンフリクトがなくなることで、時間不足の感覚も減らすことができます。
呼吸によって時間感覚を正す
Daigoさんは、11秒間の呼吸を2〜3分間行うことで、時間が不足しているという感覚を15%減らせるという実験結果を紹介しています。
もし、予期せぬ緊急のやるべきことが押し寄せて、焦りを感じたら、その時点でタイマーをかけて、呼吸法をやればいいです。
そうすれば、落ち着いて優先順位をつけながら、予期せぬ事態に対処することができます。
親切によって時間感覚を伸ばす
Daigoさんは、他人のために時間を使った人は、最大で2倍の時間感覚が伸びたという実験結果を示しています。
僕が実践している原田メソッドでも、奉仕活動のことを、心が前向きになることから、「間接的努力」と表現しています。
Daigoさんは、親切の使い方を具体的に解説しています。
- 親切のしすぎはしない、自分の時間を犠牲にしてまでするとストレスが高まる、年100時間まで
- 1日1回の親切より、週1日だけの5回の親切の方がストレスに強くなる、毎日コツコツとやっていると、個々の行為のインパクトが弱くなってしまう
- 自分にとって意味のある親切を行う
週40時間の自由をつくる 超時間術 まとめ
僕は複数の目標を持っています。
そしていつも時間が足りない感覚を持っています。
本書を読んで、今持っている目標をもう一度リストアップしてコンフリクトを確認することにしました。
そしてコンフリクトがあれば、思い切って切るか、統合していく方法をこれから考えていきます。