沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲 松尾 茂起 (著), 上野 高史 (イラスト)を読みました。
この本で初めてWebマーケティングを理解することができました。
Webマーケティングというと、未経験な上に、専門用語が多くて実感が湧かなくて、いくらわかりやすく書かれた専門書を読んでも実感が湧かなかったのです。
でもこの本は、物語形式で書かれていて、漫画のように対話形式なので、スイスイと読めて内容もすんなりと頭に入りました。
物語の章ごとに、詳しい解説があるので、その都度理解しながら読み進められますし、あとで復習したくなったら解説だけを読めばいいです。
本はかなり分厚く500ページ弱ほどありますが、中身は物語形式の会話がほとんどなのでそれほど時間はかかりません。僕は2日間、トータル2時間くらいで読めました。
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲 Webデザインに必要なのは言葉
美しいこだわりのあるデザインはカッコよく見えます。
しかしマーケッター ボーンは、Webデザインをアートと勘違いしている、と主人公のもとで働くWebデザイナーを斬り捨てています。
Webデザインとは訪れた人をできるだけ長く滞在させることが目的であり、その本質は「言葉」にあリます。
「言葉」をデザインし、訪れた人の感情を動かし、不安や痛みを解消できるかもしれないという希望を与えるのです。
セールスレターとは
セールスレターとは読んで字のごとく、「特定の個人に向けた手紙」です。
そこには人対人の関係性が重要です。
そのため、セールスレターでは、ネガティブな情報も書くことで、相手も人なんだと思ってもらうことができ、共感を抱いてもらうことができます。
感情が動かされれば、人は行動します。
商品を買うという行動でいえば、感情の前に、理解、納得する過程が必要になります。
セールスレターでは、実際のお客様のリアルな声を多数掲載したり、商品の詳しい画像を見せることで納得感、安心感を高めることができます。
人を納得させるのは論理で、人を動かすのは感情です。
弱みを強みに変える
自社の強みと弱みを、内部要因と外部要因にわけることで、4つの領域に分けて分析することができます。これをSWOT分析といいます。
主人公が経営する家具店をSWOT分析したところ、外部要因による弱みである「比較サイトに掲載されていない」が出ました。これを逆手に取り、「比較サイトの掲載を断る理由」というコンテンツを表に出すことで、強みに変える戦略を取ったのです。
僕も早速自分のSWOT分析を行ってみました。
自分が苦手としていることでも、発想を変えれば、強みに変えることができそうです。
自己顕示欲(承認欲求)を活用する
SNSの普及で、マズローの5段階欲求のうちの上位2番目「承認欲求」が注目されています。
これは、自分が価値ある存在として認められたいという欲求で、「自己顕示欲」とも言い換えられます。
多くの人が「承認欲求」を満たすコンテンツ、つまり友達にも教えて喜んでもらいたいと思えるようなコンテンツをSNS上に流すと、拡散の連鎖を起こし多くの人々の注目を集めることができます。
これをマーケティングとして意図的に活用しているのがバイラルマーケティングです。
Twitterで露出起点を
どんなに優れたコンテンツも露出しなければ見てもらえません。
マーケッター ボーンが勧めたソーシャルメディアはTwitterです。
僕が学んだコンテンツ露出の起点の方法はFacebookばかりでしたが、Twitterを取り上げているのは新鮮です。
僕自身、リアルなコミュニティであるFacebookでコンテンツの露出をすることに抵抗があるため、Twitterについて詳しく解説してあるのは貴重です。
自分に影響力がないうちは、まずは聞き役に回って、相手のよいところを評価するうちに返報性の原理により、フォロワー数が増えていくと指南しています。
まとめ
Webマーケティングの基本を物語による会話形式であっという間に学ぶことができました。
またソーシャルメディア、特にTwitterを使って影響力を大きくしていく方法はとても参考になりました。
本書で学んで方法を使って、Twitterのフォロワー数を増やしていこうと思います。