10倍速く書ける 超スピード文章術 上阪 徹(著) を読みました。
1冊10万字の本を4〜5日で書き上げて、毎月1冊、年間12冊の本を書いているブックライターがいると聞いて、信じられるでしょうか。
それが本書の著者、上坂 徹(うえさか とおる)氏です。
[relationlink]上阪 徹 公式サイト[/relationlink]
上阪氏は、速く書くためのたった一つの秘訣は、書く前に「素材」を集めることと述べています。
僕は、自分のブログ記事を書くのに、1記事あたり簡単なものでは15分、書評では2時間くらい、平均すると1時間くらいかかっています。これを何とか速くしたいと思っています。
僕は立花岳志氏のブログに感化されて、自分でもブログを始めました。立花氏のブログ講座にも参加して、更新頻度が大事であることを知りました。
立花氏のように、月に100記事更新を目標にしています。
そのためには、月25日稼働としても1日4記事必要で、これを達成するためには2000字くらいの記事を30分で書く必要があります。
本書から学んだ、短時間で書くための「素材」の集め方と、料理の仕方について、まとめます。
10倍速く書ける 超スピード文章術 「素材」とは
上阪氏の言う「素材」とは、以下の3つのことを言います。
- 独自の事実
- エピソード
- 数字
これを見てわかるように、「素材」とは、事実であって、形容詞ではありません。表現する必要がないというのがポイントです。
この「素材」さえ準備できたら、本のような長文であろうと、書き上げることができると上阪氏は断言します。
文章で大事なのは、「どう書くか」ではなく、「何を書くか」なのです。
上阪氏は、「うまい文書」の呪縛から解かれることで、文章を量産できるようになったと、自らの経験を述べています。
「素材」の集め方
「素材」は漠然と集めてはいけません。「素材」を集めるための2つの重要なルールがあります。
- 「何のために書くのか?」を明確にする
- 「誰が読むのか」を明確にする
言い換えると、目的と読者をはっきりさせるということです。
目的がなければ、書くこと自体が目的になり、「書き方」や「表現」にこだわることで、時間がかかります。
「読者」のことをマーケティング用語では「ペルソナ」と言います。「ペルソナ」の設定は、知り合いの中から具体的な1人を決めるのです。「みんな」に向けた文書は、残念ながら伝わらないと上阪氏は述べています。
上阪氏は、「素材」を移動中に集めるそうです。単純に、ひらめきや、五感で得た情報をメモするのです。また、人との会話の中で出てくることもあります。
書き手の日常の雑感も「素材」にすることができます。毎日の雑感を書きためていくと、それは素材の宝庫となり、ブログ、SNSの格好の「ネタ」になります。
「素材」をどうやって文章にするか
「素材」さえ集まれば、文章執筆は怖くない、と上阪氏は強調します。
上阪氏は、スマホに書きためた「素材」を、同期したPC上で並び替えた後、プリントアウトし、それを見ながら執筆します。手書きで「素材」を箇条書きにすることも少なくないそうです。
書く前に「素材」を書き出しておくことが重要です。
この手間を省くと、もう一度素材集めに戻ることが起き、スピードが落ちる原因になります。
「素材」を伝える順番を決めるためには、目の前に読者に向かってしゃべって伝えるとしたら、どういう順番で話すかを考えます。
取り入れたいTo Do
今後ブログ記事を書くにあたって、本書から学んだTo Doをまとめます。
「素材」のこと以外にも、文章の書き方で参考になったことを入れています。
- 「素材」を集めるため、ちょっとしたことでも、常にメモを取る
- 「素材」を書く順番に並べ替えて、プリントアウト、または手書きで書き出してから、一気に書き上げる
- 素材のプリントアウトに、「目的」と「読者」を見えるように記載する
- 「素材」をためるため、雑感を記事に書く
- 常套句を使わず、読みたくなるような書き出しにする
- リズム感を出すために、です・ます調の中に、である・だ調を混ぜる
- 冗長表現となるため、順接の接続詞はできるだけ使わない
- 論理性を強くするため、逆説の接続詞を多用する。
- 難しい言葉はわかりやすく翻訳する
10倍速く書ける 超スピード文章術 まとめ
今回は、ブログ記事を短時間で書くという目的で読みました。
いかに「素材」を集めることが重要かを理解することができました。
これほど多くのTo Doが出た本は久々です。
ブログのような短文と、本のような長文では、「素材」の量が違うだけです。今後、短時間で2000字の記事が書けるようになったら、さらに長文を短時間で書けるよう、毎日訓練していきます。