1440分の使い方 成功者たちの時間管理15の秘訣 ケビン・クルーズ (著)を読みました。
本書で、成功者はTo Doリストを使わない、ということを知り、衝撃を受けました。
では何を使って最も重要な仕事を片付けていくのか。
それがスケジュールと習慣リストです。
本書から得た、自分の生活に取り入れたいこと4つをまとめます。
1440分の使い方 To Doリストはスケジュールに紐付ける
To Doリストの問題は、数分しかかからない項目と1時間以上かかる項目が混在している点にあると、著者は解説しています。
タスクはTo Doリストではなくスケジュール表に入れる。なんとたったこれだけのことで、心が解き放たれストレスが減り認知能力が高まると著者は続けます。
To Doリストの項目は永遠に消えない可能性があり、そしてやり残したタスクを一覧にして持っていることが、潜在的なストレスの根本原因だからです。
僕が愛用している原田メソッドの日誌は、この点がうまく活かされていることに改めて気づきました。タイムスケジュールと今日のTo Doリストを線で結ぶことで、To Doリストをスケジュールに紐付けることができます。
スケジュールに紐付いていないTo Doリストは実現しない、ことをキモに銘じて、スケジュールファーストでやるべきことを管理していきます。
今の自分と未来の自分は別人であることを知る
先延ばしとは、比較的簡単で楽しいことを優先し、重要だが気乗りしないことを、後回しににすることです。
先延ばしをしてしまう理由は、未来の理想より現在の願望の方が強力であることを十分に認識しないまま、目標設定やタスクの洗い出しを行っていることにあると、著者は指摘します。
先延ばし癖を克服したければ、未来の自分に打ち勝つ方法を見つけること。未来の自分は正しい行動をとると信用できる相手ではないことを知る必要があります。
目標を立てるときは、特に注意する必要があります。目標を立てるときには、達成した姿を思い浮かべることでドーパミンが出て、やる気に満ちあふれています。だから難易度の高い行動を設定しがちです。しかし、時間が経つとそのやる気は失せていきます。そのときの欲望に勝って、決めた行動を行うのは容易なことではありません。
そのために、先ほどのスケジュール化と習慣リストが必要になります。
原田メソッドではそこについても、ルーティンチェック表というツールがあり、日々の日誌を補強することができます。
物事には終わりがないことを知る
書評ブログを書いていていつも思うのは、本を読みながら書いているときりがない、ということです。
読めば読むほど、その内容を書き足したくなっていくのです。だから、読み終えたらそこで本を閉じ、内容をまとめて、そのまとめだけを使って書き切るのが、もっとも短時間で書評を書き終えるコツです。
内容を忘れたからという理由で、もう一度本を読んでしまうと、ついつい別の箇所も読んでしまい、書き足したくなってしまいます。
著者は、やらなくてはならないこと、やった方が良いことが常に無限にあって、やりきれる量を常に超えていると強調します。
書評に限らず、何かを行うときは、決めた時間で終了することが重要です。。
時間管理は、まずはストップウォッチを使って行い、それがうまくいかなければ、タイマーを使用してやっていこうと思います。
手書きのノートを使う
成功者はみな手書きノートを使っています。
手書きの方が、キーボードでの入力より、記憶が定着しやすいということがよく言われます。原田メソッドでも手書きをすすめています。
著者は、その根拠として、2014年サイコロジカルサイエンス誌に発表された、『ペンはキーボードより強し』と言う論文を紹介しています。
概要は以下です。
生徒たちに、TEDのスピーチを見せてノートを取らせ、30分後それに関するテストを実施した。
事実を問う質問に関しては、パソコンを使った学生も手書きの学生も同じ点数であったが、コンセプトを問う質問に関してはパソコン使用者の方が点数が悪かった。
パソコンを使った学生は鍵となるコンセプトをメモするのではなく、スピーチをそのままそっくり書いていたことがわかったため、第2の実験では、自分の言葉でノートをとるようパソコン使用者に指示した。
しかし第2の実験でも結果は同じだった。手書き学生の方がメモの内容をよく思い出したのである。パソコン記録で、1つだけ勝っている点は手書きより完全な記録をつけられること。
第3の実験では、テスト前に1週間の勉強時間を与えた。だがこの実験でも手書き学生の方が点数が高かった。
手書きでノートを取る行為は、傾聴し、認知的な処理を行い、最後にそれを想起して記録すると言う、一連の活動を伴うと、著者は解説します。
それに対してパソコンでノートをとる人々は発せられた言葉をただロボットのように記録するだけで、頭脳労働によってそれを処理することができません。
これらのことから、僕は上記の習慣を取り入れていきたいと思います。
間違えてはならない対外的スケジュールはスマホかPCを使用してGoogleカレンダーに入れる。
自分だけを管理する、スケジュール、To Doリスト、気づき、ブログのネタについては、ノートに手書きで書く。
これに加えて、音声入力についてもどの使い方が効果的か、検証していきます。
1440分の使い方 まとめ
本書は、多数の成功者、オリンピック選手の調査から得られた、共通する時間管理の方法を網羅的にまとめている本です。
今回は僕にとって重要と思える4つに絞ってまとめましたが、その他にも、取り入れるべきと思える内容がたくさんありました。
まずは、今回まとめた4つを実行していき、自分なりの方法に定着させていきます。