肥後克広 (著), 銅冶英雄 (監修)の『あきらめない腰痛』を読みました。
ダチョウ倶楽部の肥後さんは、20年来の腰痛を薬も注射も使わず克服しました。
治療法は、いつでもどこでも短時間でできる体操を繰り返すだけです。
その治療期間と通院回数は10ヶ月と9回。
僕も腰痛とは20年以上の付き合いになります。
毎朝起きたときから午前中の間はずっと腰がだるく、前屈をすると痛くて手が膝の少し下までしか曲がらないというのが常態化しています。午後になって外出などをするようになると気にならなくなります。
過去にはいろいろな治療を試しました。
誰もが通うようなカイロプラクティック、整体、鍼灸などです。
年に1回ほどぎっくり腰になってそういうところに駆け込むのですが、その後症状が落ち着くと通うのが面倒になるのと、定期的に通ってもそれほど効果を感じられないということで、いつの間にか行かなくなるというのを繰り返していました。
この本に惹かれたのは、簡単な体操によって腰痛を克服するというところです。
それは自分一人で短時間でできるというのがポイントです。
それならこれを習慣化してしまえば、僕も肥後さんのように1年弱で腰痛を克服できるかもしれないと思いました。
重要だと思った点、取り入れようと思った点についてまとめます。
あきらめない腰痛 僕の20年来の腰痛を治した驚きの方法 肥後克広 (著), 銅冶英雄 (監修) 【ブックレビュー】
非特異腰痛とは
レントゲンやMRIを撮っても特に異常の見られない腰痛を「非特異腰痛」と呼びます。
腰痛の7〜8割がこの非特異腰痛と言われています。
肥後さんの場合はMRIで椎間板ヘルニアがあることがわかりました。
しかし手術するほどのレベルではないとの診断でした。
僕も一度整形外科でレントゲンを撮って見てもらったことがありますが、まったく異常はないとのことでした。
椎間板とは
人間の背骨は椎骨と呼ばれる小さな骨が縦に積み重なるようにして並んでいます。
椎骨は、上から順に、頸椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個とつながっており、腰椎の下の仙骨につながっています。
椎骨と椎骨の間にクッションとして存在している軟骨が椎間板です。
椎間板の中には髄核というゼリー状の物質が入っており、髄核は背骨の動きによって椎間板の中で移動します。
椎間板が本来ある位置から少しずれて髄核がとびだして、うしろにある神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアの状態です。
腰痛の原因とは
本書を監修している銅治医師は、日常的な体の使い方が腰痛の原因だと解説しています。
中腰の作業が多かったり、猫背の姿勢になりがちの人は腰痛のなりやすいと言われています。
そして日常的な体の使い方から発生した椎間板のゆがみは、体操によって改善ができるのです。
基本の体操とは
腰をうしろに反らしたり、前に曲げたりするというとても単純なものです。
あまりにシンプル過ぎて疑問を感じる人も多いでしょう。
しかしこの体操にはコツがいります。
ストレッチと勘違いして、反ったり曲げた姿勢をキープしすぎると力が入って逆効果になります。
足腰の力を抜いて反っていく動きを繰り返すことで、間接に刺激を与えていくのがこの体操の目的です。
あきらめない腰痛 まとめ
肥後さんの場合は、うつぶせに寝て腰を反らすという基本の体操をメインに改善していきました。
人それぞれ適した体操は異なるのですが、その体操をやって楽になるという反応があれば適していることになるそうです。
まずは、銅治医師の他の著書も読んで、自分に適した体操を行うことを開始しようと思います。