『児玉光雄のスポーツの急速上達を身につける本』を読みました。
卓球の技術とメンタルの向上をはかりたいと思ってこの本を手に取りました。
この本から知りたいこと
- アフォーダンス理論とその活用の仕方
- 長所と短所を理解する
- 目標設定の方法
- イメトレは実際の練習と同じ効果
- 究極のポジティビティ
児玉光雄のスポーツの急速上達を身につける本 児玉光雄 著 【ブックレビュー】
アフォーダンス理論とその活用の仕方
アフォーダンス理論とはアメリカの知覚学者が提唱した概念で、あるモノに内在している人間が選択しうる行為の可能性のことです。
私たちの目の前に現れるモノや環境はいろいろな情報を提供し、その情報を元に私たちは様々な行為を行います。
一流のアスリートは、様々な環境、状況の中で最適な行動を行います。
球技の場合、いかにしてボールの発する情報を瞬時に正確に判断するか、に上達の鍵があります。
アフォーダンス理論は今後も注目していきたい理論です。
長所と短所を理解する
著者は練習に割くべき3つのテーマを示しています。
- 最大の武器
- 最大の欠点
- ゲームで使用される頻度が最も大きいテーマ
自分の武器、欠点はなんとなく理解はしているものの、それを焦点化して、練習に取り入れるということはやったことがありません。
非常に効果が高いと感じたので早速練習に取れ入れたいと思います。
目標設定の方法
著者は、目標設定は最も困難な設定目標より少しだけ困難度が低い設定にすると最大のモチベーションが得られると解説しています。
目標設定の目的は、ゾーンの状態を手に入れるためです。
先まで予見でき、自分の意思ではなく何かが思い通りのプレーをさせてくれるような感覚がゾーンの状態です。
ゾーンを手に入れるためには、正しい目標設定と、ゾーン特有の感覚に敏感になることが大切です。
イメトレは実際の練習と同じ効果
イメージトレーニング(イメトレ)とは、元々ソビエトの宇宙飛行士が危険の状況の中で対応するために使っていた方法だそうです。
脳は現実と変わらないほど鮮明に描いたイメージは、現実と区別できないと言われています。
イメトレをしているとき、実際の練習と同等の効果があることが実験で証明されています。
最高のプレーシーンを頻繁に描いて長期記憶に定着することにより、それが実際のゲームの現場で再現する確率は間違いなく高まる、と著者は述べています。
そしてイメトレではミスをしないので、ナイスプレーのみを長期記憶に入れることができるのです。
イメトレを鮮明にするためには、視覚だけでなく、温度感覚、皮膚感覚、などより繊細な感覚を駆使することで、ますます強烈なイメージとして脳に保存されます。
究極のポジティビティ
完璧主義者ではなく、最善主義者になることが望ましいと著者は強調します。
どんな状態であっても、そのプロセスに意味を見いだして楽しめる人が最善主義者です。
10人中9人のアスリートが自分を過小評価していると著者は述べています。
チャンピオンとは、奇形型の自信過剰の人種であると著者は解説します。
自信を高めるためには自己暗示、セルフトークが有効です。
様々な状況、場面でのセルフトークを準備しておいてすぐにそれを発するようにすることは大切です。
スポーツの急速上達を身につける本 まとめ
本書を読んで、イメトレの効果を再認識しました。
今までは有名選手の動画を観て、こんな風にプレーできたらいいな、くらいのイメージしか描いていませんでした。
これからは、理想とする有名選手のプレーをさも自分が試合会場でやっているというようなイメージを描いてみたいと思います。
そしてポジティビティの大切さの再認識しました。
自信を日誌を通じて自信を積み重ねることと、セルフトークを準備して常に使うようにしていきたいと思います。