『なるほど! 「ゲーム理論」がイチからわかる本』を読みました。
この本を読んだきっかけ
僕は経済評論家の池田信夫さんのメルマガを購読しています。
[無料版あり] 池田信夫ブログマガジン – BLOGOS(ブロゴス)メルマガ
池田さんが、政治や経済の問題の最適解を導き出すのにたびたび使っているのがゲーム理論です。
一度きちんと学んでみたいと思いこの本を手に取りました。
この本から学びたいこと
- 支配戦略とは
- ナッシュ均衡とは
- 囚人のジレンマとは
なるほど!ゲーム理論がいちからわかる本 現代ビジネス兵法研究会 著 【ブックレビュー】
支配戦略とは
支配戦略とは相手がどういう選択をしたときでも最大の利得を得るという戦略です。
別の言い方をすると合理的な戦略とも言えます。
特に経済活動においては、利益を最大化することが命題ですので、支配戦略がある状況であれは、その戦略をとるのが当然の結果となります。
こちらに支配戦略がない場合、相手の支配戦略があるとわかれば、相手の出方を予想してこちらの戦略を立てることができます。
ナッシュ均衡とは
相手の取るであろう戦略に対して、自分が最大の利得を得る戦略を立てたとします。
相手も、自分もその戦略を変更することは、お互いに利得を減らすということがわかった場合、それが最適解になります。
この状態をナッシュ均衡と呼びます。
囚人のジレンマとは
囚人のジレンマとはナッシュ均衡の一種です。
相手が取った戦略に対する情報がなく、お互いが協調できない場合、両者ともに支配戦略がある場合、結果的に両者ともに最大の利得を得られないことがあります。
この状態を囚人のジレンマといいます。
談合とは囚人のジレンマの状況です。
1回だけの入札であれば、お互いに支配戦略を取るのが最適解になりますが、同一業者による入札が複数回数繰り返される場合は、協調するのが利得を最大にする戦略になります。
いくら規制しても、談合が繰り返されるのはそのような経済的に合理的な理由があるからです。
ゲーム理論 まとめ
ゲーム理論は合理的な選択をお互いがとるためにはどうすればいいかを考えるのに非常に便利な手法です
現実的には人間や組織は必ずしも合理的な行動を取るとは限りません。
個人の日常生活でも、一瞬の利得にだまされて、最終的に損をするということは多々あります。
ぜひ普段からゲーム理論で考えるクセをつけていきたいと、この本を読んで改めて思いました。