成功は技術であると語る、原田隆史さんの著書『カリスマ体育教師の常勝教育』を読みました。
僕は今原田メソッド認定パートナー養成講座を受講して原田メソッドを学んでいますが、講師の方々が、この本が原田メソッドの原点ですと推薦していたので、早速手に取ってみました。
2003年に発刊された本です。
原田メソッドは時代の変遷と共に変わっていっていると思いますが、この本の中に、原田メソッド開発の原点や、今でも変わらない基本的考えが書かれていました。
現在の原田メソッドで教えていることが、実際の生徒指導の経験にからめてリアルに描かれており、原田メソッドの考え方を再度深く腹落ちさせることができました。
大事だと思ったことをまとめます。
カリスマ体育教師の常勝教育 日本で一番強いイメージを持った選手が優勝する
原田先生によると宣言通りに日本一になった生徒たちがやったことは以下です。
- 日本一になっている姿と気持ちを繰り返し書く
- 目につくあらゆる場所に貼って毎日見る
- 周りに宣言して自分を追い込む
原田メソッドの主体である目標設定用紙は現在でも紙に書くスタイルです。
僕も2回書きました。手が痛くなりました。
こんなに文字を書いたのは、学生時代以来の経験でした。
目標と期日行動などを書いたA3の用紙を机の前に貼っていますが、ぎっしりと書いているので小さくて見えません。
それでも書いた記憶はしっかりと頭に残っています。
書くことの威力を痛感しています。
敵は誰? 敵は自分
原田先生が講演の中でたびたび口にするフレーズです。
根性論的な匂いがして自分の中ではうまく咀嚼できていませんでした。
本書ではこのように書かれています。
目の前にあること、自分ができることに、裏表なく取り組む。
敵のことは自分ではコントロールできません。自分にできることをひたすらやるということです。
裏表なくというのは人が見ていないところでもやるということです。
勝利意識
このことばも原田先生がよく口にする言葉ですが、僕の中で抵抗があって理解できていませんでした。
僕はどちらかというと勝ち負けにはこだわらない方です。どちらかというと譲る方です。
原田先生はこう解説しています。
できることの継続が心を強くする。それが自信につながる。
優勝を目前にしていた生徒が、皿洗いを1週間ほどさぼってしまったせいで2位になった例を挙げています。
どんな簡単なことであろうとやると決めたことは最後までやりきるというこだわりが勝利意識です。
特例を認めたり、言い訳をしてさぼろうとする自分に負けない気持ちが勝利意識だと僕は理解しました。
まとめ
現在学んでいる原田メソッドの原点を知りたいとこの本を読みました。
まさに、原田メソッドの基本が、実際の生徒指導の例と共に熱く語られています。
僕は今まで合理的に、現実的に物事に対処してきたつもりです。
今回挙げた、敵は自分、勝利意識というこだわり、は僕が無意識に避けてきた考えです。
合理的でないという言い訳をつけて、決めたことを途中であきらめるということを長年続けてきました。
今回ばかりは、結果がどうであろうと自分で決めた目標は、特例を認めずにやりきろうと思います。