7万人が活用した目標達成ツールである「原田メソッド」を解説した、『一流の達成力』原田隆史 柴山健太郎 著を読んだ。
原田メソッドでは「成功は技術である」と表現している。
技術であるということは、やり方さえマスターすれば誰でもできるということだ。
僕も含め、多くの人が目標を達成するのはとても困難なことだと感じているだろう。
夢を紙に書いて成功をイメージすれば達成する、と昔から言われている。
僕もそれを信じて、毎年の頭に目標を紙に書くことをやってきた。
しかしその目標は達成できないことがほとんどだった。
目標を紙に書き出すことは目標達成のための必要条件だが、それだけで充分ではないとういうことなのだ。
目標達成が技術であると言い切る原田メソッドというものをぜひ学んでみたいと思い、僕は今原田メソッド認定パートナー養成講座に参加している。
そんな中で本書が発売された。
これは原田氏の21冊目の書籍とのこと。なお、原田氏の書籍は累計で37万部が売れているそうだ。
今原田メソッドの講座を受けて学んでいる僕が、今自分なりに大事だと思った部分を紹介したい。
『一流の達成力』 オープンウインドウ64 自信を取り戻す方法
原田氏によると自信には2種類ある。自己効力感と自己肯定感だ。
そしてその2つを高めていく最も効果的な方法が自画自賛だと原田氏は言う。
どうやって自画自賛するのか。「原田氏は日誌を書きなさい」、と教えている。
自己効力感については、自分がその日達成したこと、自己肯定感については、自分がその日ありがとうと言われたこと、それぞれを日誌に書く。
原田氏によると、誰もが少なくとも1日に1個は上記の自己効力感、自己肯定感を感じているが、多くの人はその振り返りをしないので、自信はダダ漏れとなっているそうだ。
日誌という些細なことのようだが、これは積み重ねるとすごいことになりそうだ。
僕もこのことを講座で学んで、2017年3月から開始している。最初はPCのメモに書いていたが、今は紙の手帳に書いている。
毎日1個ずつであれば、大して考えることもなくすらすらと書ける。
この継続がどれくらいセルフイメージを高めてくれるのか、楽しみである。
目標の考え方
目標は具体的な期日と数字で書きなさい、そしてそこから逆算して具体的行動に落とし込みなさい。
このことは、従来より目標達成の本で、共通に書かれてきたことだ。
これは原田メソッドでも同様の考え方だ。
これに加えて原田メソッドでは目標の設定の仕方に大きな特徴がある。
それは目標を4観点に派生させることだ。
従来の目標は自分が得たい、物、金、評価、順位、など、有形のものであるが、原田メソッドではそれに加えて、自分が得たい無形のもの(感情)を設定する。それは自信、誇り、安心、いきいき、わくわく、などの心の底からわき上がる感情だ。
そして自分以外の他者にとっての有形、無形も設定して合計で4つの目標を設定する。
これはとてもユニークな考え方だ。そして興味深いことに、他者無形が自分有形の目標にプラスの影響を与え、自分無形が他者有形の目標に影響を与える。
実際になでしこジャパン、ラグビー日本代表など、奇跡的ともいえる大きな目標を達成した人やチームには、他者に対する無形の目標があったことが本書で解説されている。
心・技・体・生活のバランスを取る
原田メソッドでは、心(メンタル)、生活を重要視している。
生活を重視するというのは、子供の教育に携わってきた元学校の教師ならではの発想だと思った。
しかし子供だけではなく、大人にとっても生活は非常に大切な要素なのだ。
イチロー選手などのハイパフォーマーは心技体生活の4つの中で重要なのは、上から1心(メンタル)、2生活と言っているそうだ。
原田メソッドでの目標達成シートには身の回りの清掃など、生活を整える項目や、奉仕活動など、心を前向きにする項目が設定されている。
これを素直に実行していくことで、心が前向きになっていくのを実感している。
オープンウィンドウ64
これは一度やってみたがとても不思議な効果があることを実感した。
今まで意識できていなかった、目標を達成するために必要なことがらが自然と浮き彫りにされるのだ。
8個に分割していくのは、曼荼羅(マンダラ)から来ているとのことだが、何らかの目に見えない効果が潜んでいるのだと感じる。
そしてこのオープンウィンドウ64は、これを真似て他人が継承することができる。
一人の突出したパフォーマンスを他の人も実行することができるのだ。
同じ目標を持つチームで活用すると大きな効果を生むだろう。
まとめ
本書は、原田メソッドの考え方の中心にある、目標の4観点、そして具体的行動に展開するオープンウィンドウ64を中心に解説している。
僕は現在この原田メソッドを実践しながら、自分の経済的自立と目標達成に取り組んでいる。
ぜひとも完全にマスターして、周囲に教えられるようになっていきたい。