卓球のラリーをデータから分析する 日本卓球協会 医科学コラムの記事より

日本卓球協会のホームページに「卓球 医・科学コラム」という特集があり、2020年4月10日、第4回「サービス、レシーブ、3球目などを行っている割合から見た卓球ラリーの特徴」という記事が掲載されていました。

その記事を読んで、3球目までにラリーの50%が決着しているということがわかりました。

なんとなく、これくらいというイメージはありましたが、具体的数値で示されるとなると、説得力があり、いろいろと使えそうです。

卓球ラリーの分析 3球目までにラリーの50%が決着している

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このコラムのデータは2012年ロンドン五輪での試合がもとになっています。

つまり世界レベルの、競技力の高い選手同士の試合を分析しています。

男子では、76試合分、6,393本のラリーを分析しています。

グラフは縦軸を打球場面の「出現率」としています。

「出現率」とはわかりづらい数値ですね。

打球場面が「出現」するとは、その前に打たれた打球が相手のコートに入ったことを意味します。

グラフでは5球目の出現率が50%を切っていると書かれています。

ということは、4球目が返球されるのが、50%を切っているということになります。

だんだんややこしくなってきましたが、言い換えると、3球目が相手コートに入った段階で、50%のラリーが終了しているということです。

各打球での出現率と得点率は

サービスミスは1%

当然ながら、1球目(サービス)の「出現率」は100%です。

2球目(レシーブ)の「出現率」は99%になります。

それは、1%のサービスミスがあったから、99%しかレシーブが出現しなかったということです。

サービスでの得点は12%

3球目の出現率は87%です。

サービスミスの1%をマイナスすると、12%のサービスでの得点があったということになります。

レシーブでの得点は16%

4球目の「出現率」は数値が記載されていませんが、グラフから読み取ると、71%です。

つまり、レシーブでの得点が16%があったということになります。

3球目での得点は23%

5球目の「出現率」は記事では50%を切ったとしか書いてありませんが、グラフから読み取ると48%です。

つまり、3球目での得点が23%があったということになります。

ちなみに、3球目が相手コートに入って、ラリーが終了していることを表しているだけなので、3球目攻撃が決まっただけでなく、4球目攻撃のミスも含まれます。

ラリーの判定、定義はなかなか難しいですね。

サービス、レシーブ、3球目、それぞれの得点率を足すと52%になります。

同じデータを違う角度でわかりやすく解説している記事がこちらにあります。

「基礎データから見た卓球」(日本卓球協会スポーツ医・科学委員会情報担当発行,2019.http://pc.jtta-shidou.jp/contents/ jtta_ikagaku/viewdata/Tabletennis_viewed_from_data.pdf 

まとめ

2012年ロンドン五輪での76試合から分析された結果によると、5球目の打球場面の「出現率」は50%を切っています。

これを得点率で言い換えると、3球目までの得点が、50%を超えているということになります。

高い競技力を持つ選手同士の試合での分析結果ですが、アマチュアの場合でも、戦力が拮抗している場合は、当てはまる数字だと思います。

このような数字を把握しておくことで、試合に向けての練習メニューや、試合の戦術を組み立てる際の参考になると思います。