2019年9月6日、蔵前水の館に見学に行ってきました。
内径6.25mと巨大な合流式下水道を間近に見学することができ、貴重な体験でした。
そのレポートの第2報です。
今回は50年が経過した下水道をどのようにメンテナンスしているのかについてまとめます。
マンホールとは
展示場には大正時代のマンホールが展示されています。
マンホールの語源は、man(人) hole(穴)です。
下水道をメンテナンスするときに人が出入りするための穴です。
マンホールには鉄製の直径60cmのふたがかぶさっています。
ふたには滑り止めのための溝があります。
同時に地域の特色を持った模様が彫られています。
マンホールカードとは
マンホールのふたの模様のカードが、マンホールカードとして、全国454団体539種類のカードが発行されています。
東京都23区のマンホールは、さくら、ゆりかもめ、いちょうのデザインになっています。
当施設の見学記念に1枚もらいました。
熱心なコレクターもいるそうで、下水道のPRに役立っている様です。
下水道の老朽化対策
東京都の下水道は東京オリンピック前の50年前に造られたものが多く、耐用年数を迎えています。
SPR工法とは、管の内側に塩化ビニール製の帯をらせん状に巻きつける技術です。
この技術を用いると既存の下水道の流れを止めることなく、新設と同様の強度に復旧することが可能です。
下水道の耐震化
過去の地震では、下水管が破損して使用できなくなったり、液状化でマンホールが道路上に浮き上がるなどの被害が発生しました。
この対策として、開削工法ではなく、既設のマンホールを利用して、マンホールと下水管路の接合部を耐震化する工法が開発され、重要施設から優先的に対策が進められています。
まとめ
蔵前 水の館を見学して、実際の巨大な幹線下水道を見ただけでなく、下水道のメンテナンスについて学ぶことができました。
毎日使用している公共のインフラに関心を持つことは、政治、行政に興味を持つことにつながると実感しました。