「がんの防災・アクティブ緩和ケア」 ウェブ心理塾セミナー講演レポート

2018年11月24日、「ウェブ心理塾セミナー祭り」で、押川 勝太郎さんのがんとアクティブ緩和ケアの講演を聞き、感銘を受けましたので報告します。

「がんの防災・アクティブ緩和ケアが、あなたの人生を守る」講師:押川 勝太郎氏

がんは防げるのか

がんを防ぐ方法として多くの人がイメージするのは、食事と検診です。

押川さんは、食事ではがんは防げないと断言しました。

また検診で防げるがん種は限定されています。

誰がどのがんになるかは、予測することはできません。

がんの原因で防げるものは、喫煙(男性30%、女性5%)と感染(20%)しかありません。

がんになる原因の大半は、DNAの複製エラーです。

それは、加齢に従って確率はどんどん高くなります。

がんの死亡者は右肩上がりで増えていますが、65歳以上の高齢者で増えており、若年層では増えていません。

つまり、がんは加齢によって誰もがなりえる病気といえるでしょう。

日本人の1/2はがんになる

人生100年時代と言われています。

寿命が長くなるということは、それだけ病気にかかるリスクが増えるということです。

その前に行われた講演で樺沢紫苑さんは、100歳以上の90%が認知症であるというデータを発表しました。

がんや認知症をわずらって100年生きることは、自分の人生よりも、家族や社会への影響が非常に大きいです。

押川さんは、多くの人はがんを防ぐための食事や、検診などには熱心だが、がんになったらどうするかという準備が足りなさすぎると警笛を鳴らしました。

押川さんは、日本人の1/2はがんになるというデータを紹介しました。

つまり、いずれは自分もがんになるということを前提に準備をしていくことが重要だということです。

アクティブ緩和ケアとは

多くの人は、緩和ケアは、治療する手段がなくなった最後の段階というイメージを持っています。

押川さんよると、医療の2大テーマは、①治療すること、②苦痛緩和、です。

「苦痛」は検査ではわからないので、多くの医師は軽視しがちなのだそうです。

そして、早期のアクティブ緩和ケアの導入によって、がん治療における死亡率が減少したというデータを紹介しました。

押川さんは、アクティブ緩和ケアは防災であるとの見解を示しました。

防災とは、災害による被害を最小限にすることです。

災害は防ぐことはできませんが、被害は小さくすることが可能です。

アクティブ緩和ケアをがんになる前から行うことで、がんになったあとも、うまくがんと共存することができると講演を締めくくりました。

まとめ

今回の押川さんの講演を聞いて、大きく自分の中の考えが変わりました。

それは、がんは防ぐものではなく、がんは備えるものだということです。

今回の講演では、アクティブ緩和ケアの内容には触れられませんでした。

すでに押川さんが、たくさんの動画を公開しているとのことですので、早く見てみたいと思いました。

また、著書も紹介されましたので、こちらの後日レビューしたいと思います。