原田隆史(著) 『成功の教科書 熱血! 原田塾のすべて』のレビュー2記事目です。
ぼくは2017年に原田メソッド認定パートナーを取得しました。
この本には、原田メソッドの原点である「成功の技術」が詳しく解説されていて、今すぐ取り入れたい内容がたくさんあります。
今回取り上げたいのは、自己分析です。
前回のレビューと同様に、これによって自分のコンフォートゾーンがわかり、結果として準備力、危機管理能力が身につきます。
準備力とは
成功のプロは100の仕事に対して、200の準備をすると原田先生は強調します。
実際に、陸上の試合で良い成績を出す選手のバッグは誰よりも大きいのだそうです。
それは、天候や体調の悪化に備えて、周到すぎるほど持ち物の準備をするからです。
多くの人は100に対して50の準備がせいぜいでしょう。
ほとんどの場合は50の準備で事足りるでしょう。
しかし、実際の場面では何が起こるかわかりません。
どんな不測の事態が起こっても平常心でいられる選手は、それが起こったときの準備をしているのです。
準備をしていない人は、不測の事態に対応できず、普段どおりのパフォーマンスすら出すことかできなくなります。
未来を予測するためには
準備をするためには、未来を予測する必要があります。
未来の予測のヒントは過去の成功と失敗の中にあると原田先生は解説します。
原田式目的・目標設定シートには、自己分析の項目があります。
そこには、心・技・体・生活の4分野のそれぞれにおいて、過去の最高の成功と失敗を記載します。
これを書くことによって、自分の最高の状態と最低の状態を把握することができます。
この最高の状態と最低の状態の幅が自分のコンフォートゾーンです。
自分のパフォーマンスはこのコンフォートゾーンの間をいったりきたりするのです。
そして成功のプロは、準備力が高いので、常にコンフォートゾーンの上限で力を発揮します。
1度高いパフォーマンスを発揮しても、そのあと浮き沈みを繰り返すようでは準備力が高いとは言えません。
何度も繰り返して高いパフォーマンスを上げ続ける選手が成功のプロなのです。
どのように準備力を高めるのか
問題は発生と同時に答えを背負っていると原田先生は解説します。
つまり、すべての人は問題の原因を知っているのですが、知らないふりをしているか、人のせいにしているのです。
知らないふりをするのは、知ってしまうとやらなければならなくなるからです。
人のせいにするのは被害者意識です。
そのような態度、意識では当然問題の解決はできません。
解決策は、自己分析の中の過去の成功の中にあることが多いと原田先生は解説します。
そして成功の分析で20個以上の要素を書けたときに、解決策が20個以上書けるようになってくるといいます。
長期目的・目標設定用紙の中の、予測される問題と解決策が合計40個以上書けたとき、ルーティン行動、期日行動の精度が高まってくると原田先生は分析しています。
今後やっていこうと思うこと
解決策は自分の中にあって、それを知ろうとしない自分がいることがわかりました。
ぼくが今書いている長期目的・目標設定用紙の自己分析では、成功の分析の数がまだまだ足らないのだと自覚しました。
長期目的・目標設定用紙の奥の深さを改めて感じました。
今まで、4観点の目標、ルーティン、期日行動に比べて、自己分析の箇所は見返すことが少なかったのですが、今後こちらを焦点化し、まずは成功分析と解決策を40個書くところからスタートしようと思います。