中井 学 (著)『誰もいわなかったシンプルゴルフのすすめ』 を読みました。
本書を開いて読み始めたところ衝撃を受けました。
それは、中井学プロが初めて腕の使い方を積極的に語っているからです。
中井学プロは、ヒップターン理論を元に、手を使わないゴルフを長年提唱し続けてきました。
その中井学プロが、腕の使い方を語っているのは、ヒップターン理論から転換したのかと思いきや、そういうわけではありません。
体打ちが自然にできているプロの視点から、もう少しアマチュアの視点に寄り添って、アプローチ方法を変えたということなのです。
中井学プロは本書で、今までのヒップターン理論はアマチュアには難しすぎたとと、正直に反省とお詫びをしているところに好感が持てました。
本書では、手打ち、体打ちの是非に言及せず、「ヘッドターン」ができればそれでいいというシンプルな立場に立っています。
ぼく自身も中井学プロのヒップターン理論が正しいと信じて今まで練習してきましたが、相変わらずミスショットが多い現状です。
本書で提唱する「ヘッドターン」がまったくできていなかったことが理解できました。
これから意識して取り組みたい3点をまとめます。
『シンプルゴルフのススメ』 ハンドファーストインパクトの完成を目指す
「ヘッドターン」を行うためには、正しいアームローテーションが必要です。
そのためにはハンドファーストでのインパクトを行うことが絶対条件であると、中井学プロは強調します。
ぼくはハンドファーストを意識すると、右手首が手のひら側に折れるインパクトになってしまいます。
こうなると、両腕を左に回旋できないため、フォロースルーで左肘が抜けるような動きになってしまいます。
これを矯正するために、インパクト直後に左手の甲を真下に向けるつもりでクラブを振り下ろす練習を、中井学プロは薦めています。
これは今まで持っていた意識とはまったく逆です。
すぐに試してみようと思います。
シンプルゴルフのススメ 横振りドリルのやり方
横振りドリルは、今までも中井学プロがずっと推奨し続けてきた、正しいスイングを覚えるための方法です。
中井学プロは今まで、横振りドリルでの腕の使い方を詳しく解説してきていませんでしたが、本書では腕の使い方が詳しく書いてあります。
今回学んだ横振りドリルのやり方は、インパクトでハンドファーストを作って、そのあと腕を回旋させるというものです。
今までは、インパクトとそのあとの動きを自然にまかせていましたが、ヘッドターンができていませんでした。
シンプルゴルフのススメ アプローチとヘッドターン
中井学プロは、アプローチは胸を右から左へ向けるだけと、今まで動画や本で解説しています。
この動きを実践しているのですが、どうしてもエッジがささったり、トップしたりが出てしまい、きれいなインパクトができませんでした。
アプローチでも「ヘッドターン」とアームローテーションを意識すれば、フォロースルーで胸を完全に右に向けることができます。
これもすぐに試してみようと思います。
まとめ
中井学プロによると、アマチュアのほとんどは「ヘッドターン」ができていないとのことです。
本書で中井学プロが正しいスイングがなかなか身につかないアマチュアの立場に寄り添ってくれたことは歓迎したいです。
最近の中井学プロの解説動画でも、すぐに取り入れて効果が出やすいものになっていることを感じています。
今まで意識してきたヒップターン理論と体打ちに、アームローテーションを意識した「ヘッドターン」を取り入れてどうなるか、早速練習場へ行って試してみます。