糖質制限食は現時点で選択できるベストな健康食だ 2018.9.2 江部康二先生の講演まとめ

2018年9月2日、 東京で開かれた日本糖質制限医療推進協会 講演会に参加しました。

江部康二先生、大櫛陽一先生、夏井睦先生という、豪華な3人の講演と質疑応答がありました。

また、懇親会も出席して、江部先生と直接お話することができて、気さくでオープンな人柄を感じることができました。

江部先生の講演を聞いた感想をまとめます。

精製炭水化物が生活習慣病の原因

ぼくが糖質を制限していることを知ると、周りの多くの人は、すぐにダイエット目的ととらえます。

確かに糖質制限を開始して、2年で5kg近くやせたので、ダイエットとして有効なことは伝わっています。

しかし、痩せるかどうかだけで、糖質制限食の是非が語られることが多いのは残念です。

江部先生は、精製炭水化物の頻回摂取が生活習慣病を引き起こすと警笛を鳴らしました。

精製炭水化物を食べると、血糖値が急上昇して、それを下げるためにインスリンが大量に分泌されて血糖値が下がるという、血糖スパイクが起こります。

現代人は血糖スパイクを1日に3〜5回繰り返しています。

この積み重ねにより、血管の内側の障害が起きて、生活習慣病を発症するのです。

健康診断で行う空腹時の血糖値が正常でも、精製炭水化物を食べている限り、食後の血糖値スパイクは間違いなく起こっています。

血糖値スパイクがなぜ生活習慣病を引き起こすかとという理由は、血糖の変動は酸化ストレスになるからです。

酸化ストレスとは

人間の細胞の中ではミトコンドリアがエネルギーを産生しています。

ミトコンドリアがエネルギーを産生するときに、活性酸素を発生させます。

活性酸素は有害な作用がありますが、体内の抗酸化物質がこれを除去します。

ところが高血糖になると、抗酸化物質が糖化されてその機能を失い、酸化反応が抗酸化反応を上回ります。

この状態が酸化ストレスです。

酸化ストレスは、高血糖、血糖の変動幅増大、高インスリンの3つの状態により発生します。

これら3つの状態はすべて、精製炭水化物の頻回摂取がもたらします。

酸化ストレスはがんとも関係しています。

江部先生は、HbA1cの値が、直線的に全がんのリスクと比例するという、国立がんセンターの研究を紹介しました。

まとめ

糖質制限食は江部先生や夏井先生からの情報発信により、広く世の中に知れ渡るようになりました。

しかし医療関係者以外の一般人にとっては、まだまだダイエット目的としかとらえられていません。

多くの人が健康なうちに、精製炭水化物の摂取を控えて、糖質制限をするか、少なくとも未精製の炭水化物を摂るようにすることで、生活習慣病を減らして医療費を抑えることができます。

また糖尿病治療においては、現在の日本の糖尿病治療の現状は、合併症が一向に減らない状況です。

そしてこれほど結果が出ているにもかかわらず、糖質制限を取り入れようとしない学会の状況があることが、江部先生の講演からわかりました。

微力ながら、ぼく個人としても、この状況を好転できるよう情報発信を続けていきたいと思います。