絶対的な自信をつくる方法「OKライン」で、弱い自分のまま強くなる 森川 陽太郎 (著) 【ブックレビュー】

『絶対的な自信をつくる方法』を読みました。

著者の森川陽太郎氏は、自らもサッカー選手という経歴で、数多くのプロスポーツ選手のメンタルトレーナーとして活躍されています。

森川氏は、絶対的自信を持てる人というのは、完璧でなくてもどんな小さなことでも自分ができたことを見つけ、自分自身に「OK」をあげる人のことと解説しています。

これは最近読んだ「小さな習慣」の考え方に似ています。

今の僕は「小さな習慣」の考え方がかなりしっくりきています。

この「小さな習慣」の考え方をさらに別の角度からとらえてみたいと考え、本書を手に取りました。

絶対的な自信をつくる方法「OKライン」で、弱い自分のまま強くなる 森川 陽太郎 (著) 【ブックレビュー】

こだわるのは「結果」か、それとも「手段」か

自信のない人は「手段」に対するプライドを持つけれど、自信がある人は「結果」に直結するプライドをもっていると著者は述べています。

そして自信のない人のプライドとは、「結果が出なかった」ことに対する言い訳でもあると解説しています。

これは僕の心にグサッと刺さりました。

まさに僕のプライドそのものです。

いつも高すぎる目標を掲げて、心の底ではできないだろうと感じながらそれなりに努力し、結局毎回結果が出ないというパターンです。

そして結果は出なかったが、能力が向上したなどの言い訳を毎度しています。

確かに目標に向かう過程の努力で、自分の能力は上がっています。

しかし、結果を出すということに対して背を向けていると言われれば、その通りとしか言いようがありません。

結果を出せないということが、自分の自信を毎回奪っていくことに気づいていませんでした。

なぜ高すぎる目標を立ててしまうのか

それはプライドが原因であると著者は解説しています。

できない自分をうすうすわかってはいるけれど、それと向き合いたくないという心理が働き、できない自分と向き合わなくてすむように敢えて高い目標を掲げるのです。

「高い目標に向かってがんばっている自分」でプライドを保とうとするのです。

高い目標を掲げることで、「できたこと」さえ受け入れられなくなる

このことを著者は高い目標の恐ろしい副作用と呼んでいます。

目標が高すぎるから、大きな進歩につながるはずの小さな一歩に気づかないのです。

劇的な変化がないと「OK」と思えないのです。

高すぎる目標のために、それを達成できないことが続くうちに、自分は絶対ムリという自己否定が生まれ、その結果また達成できないという悪循環に入っていきます。

OKラインの設定の仕方

著者は適切な目標設定こそが、自信を育てる土台になると述べています。

「OKライン」とは、「今の自分にできること、できないこと」を受け入れるという考え方を基本にして設定する自己評価の基準です。

言い換えると、自分自身が「ここまでは確実にできる」と思えるラインのことです。

また、自己肯定感を持てるかどうかの基準でもあります。

だから低すぎる目標でもダメということになります。

リアリティのある目標設定をする

目標達成して結果を出す。

この積み重ねによって、人は自分自身に自信を持てるようになると著者は強調します。

「なれたらいいな、いつかはなりたい」という夢ではなく、「今の自分ならできる」という現実感のある目標を立てることが大切です。

目標を達成できる人は、総じて現実感のある目標を設定していると著者は述べています。

そして、そのレベルを少しずつ上げていくことで、より大きな目標へと進んでいくのです。

自分にとってのリアリティとは、感情を基準にすること、と著者は解説しています。

目標に対して感じる素直な感情を重視するのです。

これはさすがにムリではないか、と感じるような正直な感情に耳を傾けるのです。

いいときより悪いときの自分をイメージする

スポーツの試合に臨む前に、「いいイメージ」を持ちましょうと指導することがよくあります。

著者は、これは大きな間違いと否定します。

なぜなら、いいイメージだけで臨むと、想定外のよくないことが発生したときに対処できなくなるからです。

自分はどんなときに実力を発揮できなくなって、そのときどういう感情を持つのか、自分に起こりうる最悪のイメージを事前に「予習」しておくことが重要と、著者は強調します。

僕も卓球の試合で、調子のいいときに限って、予想外の試合展開になったときに投げやりな気持ちになって自らミスを連発し、試合を捨ててしまうようなことがよくあります。

これこそが、「予習」不足そのものです。

世の中の人が「奇跡の大逆転」と呼ぶような試合でも、当の本人は、現実的な高さのOKラインを設定して淡々とやり続けただけなのです。

自分を過大評価していることに気づく

著者が専属トレーナーを務めていた横峯さくら選手は自分の過大評価にき気づくことで低迷期からの復活を遂げたそうです。

低迷期には、横峯さくら選手は自分の理想の状態を前提とするがあまり、ミスを受け止められず、自分本来のパフォーマンスを発揮できないという悪循環に陥っていました。

著者のアドバイスは、最初に打った3球に点数を付けて、それを基準にその日一日をプレーしましょうというものでした。

それまでは、いつも90点のイメージでプレーしていたのを、その日によっては30点の持ち点でスタートすることにより、ミスも受け入れることができ、今の自分にできることに集中できるようになりました。

僕も以前卓球の試合で、今の実力はこんなもんだと開き直ったら、一球一球のプレーに集中できるようになり、大逆転ができた経験があります。

このときの考え方は正しかったのだとわかりました。

今後は自分の状態を、対戦相手ごとに試合序盤で判断し、その状態でできることを一球一球積み重ねていくというスタイルを確立していきたいと思います。

まとめ

本書を読んで、小さな一歩を積み重ねることをじゃましているのは自分のプライドだということに気づくことができました。

プライドとは、自分はこんなもんじゃない、もっとできるはずという、本来は自分を肯定するポジティブな思いのはずです。

まさかその思いが、できない自分と向き合いたくないという行動を引き起こしているとは思いもしませんでした。

そのプライドが小さな一歩を見失わせていたのです。

もう一度今の自分を見直してみて、「OKライン」を設定してみたいと強く思いました。

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