心を変えれば健康になれる! アドラー心理学で病気も良くなる 江部 康二 (著) 【ブックレビュー】

糖質制限食の第一人者である、江部 康二氏の、『心を変えれば健康になれる! アドラー心理学で病気も良くなる』を読みました。

僕が糖質制限の理論にとても共鳴している江部康二氏がアドラー心理学に関する書籍を出したということで、2015年発売当時すぐに購入しました。

ここのところアドラー心理学関連の書籍のブックレビューを書いており、自分の頭がアドラー化しています。

この状態でもう一度読んでみたいと思いました。

アドラー心理学とは個人心理学であると岸見一郎氏は評しました。

それは個人を、心と体のように分割できないものと考える考え方です。

江部氏は、病気を理解する上で、アドラー心理学と同様に、「人間を丸ごと診る姿勢が医者には必要」と述べています。

では特に印象に残った箇所についてまとめます

  • 心と体と人間関係はつながっている
  • 医者と患者の課題の分離
  • 原因論よりも目的論

心を変えれば健康になれる! アドラー心理学で病気も良くなる 江部 康二 (著) 【ブックレビュー】

心と体と人間関係はつながっている

『嫌われる勇気』では、すべての悩みは人間関係からくるとしています。

江部氏は、人間関係が病気の元になる、と解説しています。

実際に、生活習慣病では、それまでなかなか治らなかった人が人間関係の改善で完治した例がよくあるそうです。

心と体と人間関係はつながっており、すべてが病気と健康に関係していると江部氏は解説しています。

アドラー心理学では、あらゆる行動や症状には目的があるとしています。

病気にも隠された目的がある場合があります。

病気だけを診て治療してしまうと、他の症状を引き起こしたり、病気が完治したのに自殺を図ったりすることを江部氏は経験してきたそうです。

そのような症状を治らなくていい病気と江部氏は表現しています。

ある症状が治っても、心の問題が解決していなければ、他の部位に症状が出て、もっとやっかいなことになることもあるのです。

医者と患者の課題の分離

アドラー心理学では、人間関係の基本として課題の分離という概念を打ち出しています。

その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰かを考え、そこに他人は介入することはできないという考え方です。

江部氏は、病気を治す主役は患者で、医者はその援助をするという関係が基本であると述べています。

病気の結末は患者が引き受けることになります。

患者はどうやって健康になるのか、どんな状態が健康なのかを決めなければなりません。

医者は、病気や治療法に関する知識を生かして、患者に貢献するいくつかの方法を提示します。

そしてその選択肢の中から患者みずからが選択するか、納得いく選択肢がなければ他の医者に相談すべきなのです。

江部氏の勤務する高雄病院では、患者、看護師、医師がみな平等な関係で、和気あいあいとしゃべり合うというのが診察スタイルで、他の医療機関から見学に来た人たちはこんなに賑やかな診察は初めて見たと驚くそうです。

アドラー心理学でいう横の人間関係が実現されているのです。

今までの医師と患者の関係は、患者は医師にすべてをお任せするという関係が続いてきたと思います。

患者みずからが積極的にみずからの健康を求める姿勢をもつことは大切だと強く思います。

原因論よりも目的論

江部氏の病院で以前取り組んでいた心理療法のことを取り上げています。

過去のつらい事実が無意識に今の自分に影響を与えていることがあります。

心理療法でそれを振り返ってみてもストレスが改善することは少なかったと江部氏は述べています。

現状を維持する手助けをしているうちに、環境や人間関係が好転して、自然にストレスの原因が消えて完治していく例がほとんどだそうです。

江部氏は、「無意識に逃げていることからは、逃げて構わない、時が来れば、自然と解決の道が開けてくる」という経験則を紹介しています。

まとめ

僕は本書を読んで、病気は、その人全体、つまり心や人間関係すべてと関連しているのだと学びました。

病気にもその人の目的があり、ある程度コントロールできるなら治らなくてもいい病気があることも知りました。

そして患者になったときの、医師に対しての向き合い方を学びました。

僕が患者になったときは、自分がどのような状態を目指したいのか、目的をはっきりさせて医師と対話できるようにしていきたいと強く思いました。

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