谷川岳 遭難の危機を感じた 雨天の登山は注意

 

天神平から谷川温泉へ向かって

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▲高倉山の脇を抜けて保登野沢方面に進む。

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▲天神平から30分くらいたったところ。

このような岩場が何カ所かある。木の枝に赤いテープが付いており、この道は間違っていない。

 

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▲このような細いヤマビルが靴の中に入ってくる。

また1名はハチに刺された。

沢に入り込んでしまった

このあとも岩場が続くが、曲がるべきところを気づかず沢に入り込んでしまった。

下るにつれて沢の水はどんどん深くなっていく。

これは来た道を戻った方がいいのではと立ち止まって話し合った。

しかしいくつもの急な岩場を下りてきたのでもう一度登るのは大変だ。

そのとき偶然脇に道があるのがわかって、幸運にも沢から脱出することができた。

しかしその道は地図を見ても、どこに通じている道かわからない。

携帯電話が通じていたので、登山指導センターに電話をした。時刻は15時35分。

体力があるなら天神平まで戻って,17時の最終のロープウェイで下りた方がいいとの返答だった。

17時の最終が間に合わなくても追加料金でロープウェイを動かすこともできるとのことだった。

とにかく今いる道を上に上がっていくことにした。

しばらくいくと元来た道に合流できた。ここでやっと安心できた。

あとはひたすら登り、17時の最終の5分前に天神平に着くことができた。

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▲ぎりぎり谷川岳ロープウェイに乗り込んだ。

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▲登山中ずっと腹がチクチクすると感じていたが、やはりヤマビルに吸われていた。2匹が数カ所から吸血していた。

痛さはないが出血がなかなか止まらず夜までずっとだらだらと出血していた。

ヤマビルQ&Aで調べてみると,血が止まらないのはヤマビルが出すヒルジンという物質のせいで、また痛みを感じさせないモルヒネのような物質も出しているため吸血されているのに気づかないのだ。

なお、ヤマビルによる感染症の発症は報告されてはいないようだ。

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▲取り払ったヤマビル。靴の中に入ってきたのは細かったが、これはナメクジのような太さだ。

血を吸った分太くなったのかもしれない。

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▲宿泊先の水上温泉 おやど松葉屋に到着。

なんと谷川岳ロープウェイの職員の方が、帰り道だからと僕ら3人を送ってくれた!

この場を借りてお礼申し上げます。

まとめ

今回の谷川岳登山は山の怖さを強く感じるものになった。

行きはちゃんと地元の人から情報を得て慎重に道を選んで行ったので良かったが、帰りは安易な判断で進んでしまったのが危険に遭遇した原因だ。

沢に入り込んでしまったときには本気で遭難の危機を感じた。

今回得た教訓

  • 雨天のあと、雨天のとき、雨天になりそうなときは山に入らない。
  • 予想外の天候となったときは、登山センターなどから情報を得て進む。(携帯電話のバッテリーは充分量備えておくか機内モードにして浪費しないようにしておく)
  • 道を間違えたと思ったときはすぐにもと来た道を戻る。
  • 誰かにまかせるのではなく、一人一人地図とコンパスで現在地を確認しながら進む。(道に付けられた目印のリボンや杭などを絶えず確認する)
  • 下山が午後の早い時間になるように余裕を持った計画を立てる。
  • 夏山は虫(ハチ、ヤマビルなど)の防御対策をしっかりたてる。

この教訓をかてに、これからはより慎重な判断で登山を楽しみたい。